本来、入隊の対象となるのは義務教育を終えた満17歳以上の男女なのだが、両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋によると、当局はドサクサに紛れて対象を15歳の中学生にまで拡大し、強制的に入隊嘆願書を取り付けているという。
情報筋はその背景について、金正恩政権になってから軍の食糧不足が深刻化し、兵士の脱走や栄養失調が増加していることを挙げた。兵役に取られた人々の悲惨な現実を知った若者たちは、ありとあらゆる手段を使って兵役を逃れようとしている。ただでさえ、少子高齢化の影響で足りなくなりつつある兵力が、さらに不足する悪循環に陥っているわけだ。
では、嘆願書を書かされた中学生は、実際に入隊させられてしまうのか。