スタンフォード大学国際安保協力センターのロバート・カリン客員研究員は、米ジョンズ・ホプキンス大学の北朝鮮分析サイト「38ノース」で、若者が軍への入隊を希望する集会を除けば、北朝鮮が軍事攻撃に向けた動員を一切行っていないことを挙げ、実際は何の準備も行っていなかったとしている。
北朝鮮の国営メディアは、10日から12日にかけて、全国で軍への入隊を嘆願する集会が開かれ、その数は347万5000人に達したと報じているが、このような集会は情勢が緊張するたびに行われる日常的によくある行事で、実際に入隊するわけではない。
2015年8月には100万人、2016年2月には150万人が入隊を嘆願する行事に参加しているが、北朝鮮軍の兵力が急に膨れ上がったとの情報はない。