また、このホテルには、中国外務省の丹東外事弁公室が入居している。中国の主権を侵す活動を行う拠点と、中国の権益を守るための外務省の事務所が同じホテルにあるのはなんとも皮肉なことだ。

拉致組がもうひとつの拠点としているのは、やはり丹東市内にあるホテル「R」だ。国境を流れる鴨緑江から通りを一本入ったところにあり、観光客が非常に多いエリアにある。広場を挟んだ斜向かいは、丹東最大の北朝鮮レストラン、高麗館だ。

情報筋によると、拉致組は北朝鮮国内情報の国外流出を防ぐために脱北者のみならず、中国人や韓国人も監視の対象としている。

(参考記事:「彼らは私を繰り返しレイプし殺人の片棒をかつがせた」北朝鮮女性の告白

ある拉致組は、韓国人観光客を尾行、盗聴、監視しており、総責任者から司令が下されば「L」に陣取ったグループと合流して本格的な拉致作戦に乗り出す。

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