プロジェクトには、地域、作物に合わせた栽培技術の研究、朝鮮半島の気候に合った品種の開発などが含まれている。中でも、力を入れているのは病害虫の予防だ。
南北交流の増大により、中国などの隣国から侵入した病害虫を、北朝鮮の検疫システムが防ぎきれなかった場合、韓国への侵入をいかにして防ぐかといった対応策などの研究に焦点が絞られている。
韓国は、今回の事業が南北関係の改善に寄与することを期待している。食糧支援などに比べると韓国国内世論の反発が比較的低く、北朝鮮としても比較的受け入れやすい提案との見込みからだ。