中国の胡錦濤国家主席と金正日の首脳会談で、中国が提案する支援および経済協力の『プレゼント』に関心が集まっている。これは現在緊張状態の南北関係と直接関連があるからだ。また、天安艦事件に対する金正日のメッセジーを中国がどのように評価しているかもわかるよい機会になるからだ。
北が経済的に困難しているのは最近の話ではないが、昨年末の貨幣改革の失敗で状況はより深刻になった。結局、今年に北が掲げた『人民生活の改善』の目標を達成してこれをキム・ジョンウンの後継作業に活用する為には、中国からの経済支援しか突破口がないというのが、北朝鮮専門家らの一致した意見だ。
金正日はこれまで国際的な孤立と経済危機が表面化するたびに、中国を積極的に利用してきた。中国も北東アジアの安保戦略と朝鮮半島に対する影響力を確保するために、必要な際には経済支援を通じて金正日を支援してきたわけだ。。
しかし、今回の中朝首脳会談で過去の『慣行』が再現されるかどうかはまだわからない。天安艦事件が中朝の間の負担になる可能性があるからだ。すでに米国と韓国は中国に『天安艦事件を先に解決してから、6カ国協議を再開する』という意見をはっきり示した。中国がこれを完全に無視することは難しいというのが、外交界の共通した分析だ。
この為政治的に負担を感じるのは中国だ。一方的に金正日の味方になる場合、これまで朝鮮半島関連地域での中国の役割を尊重してきた米韓と新しい形の外交的な葛藤が発生する可能性もあるからだ。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面重要な鍵は中国の選択だ。中国が金正日に社交辞令のレベルでの対北経済協力や投資の拡大を約束する『口だけの話』に留まる可能性も出てきた。
匿名を要求したある北朝鮮専門家は、「北は朝鮮大風国際投資グループを通じた中国の巨大な規模の資本を誘致したがっているが、実際には不可能に近い。これまで金正日の訪中の際におよそ2億ドル程度の現金が北朝鮮に渡された慣行を考えると、今回もその程度のレベルになる」と予想した。
社会主義の国家間の人道的支援という名目で『1億ドル』程度の支援規模を考えた場合、6カ国協議の参加国の意見は気にしなくてもいいレベルだという分析だ。中国が金正日の要求を一部受け入れ投資と支援を約束するとしても、天安艦事件に対する国際社会の対応によっては投資の遅延などの手を使って支援をしないこともあり得る。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面しかし、金正日に対する礼遇を考えると、中国は当分の間、北朝鮮を放棄しない可能性は十分だ。中国も北朝鮮も両国の関係が過去とあまり変わっていないことを確認し、慣行に従い互いの面子を立てると予想する。