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アメリカ議会調査局(CRS)のラファエル・パール研究員は最近、北朝鮮産の麻薬の製造及び取り引きに、中国の犯罪組職が介入していると主張した。最近、北朝鮮で商売を通じて富を手に入れた新興の金持ちが増え、かなりの量が内部で流通し始めた。

北朝鮮の鉱物の輸出を担当している中朝貿易業者のキム・ミョングク(仮名)氏は鉱物(精鉱)を手に入れるために、咸興によく出入りしている。現在キム氏は、中国側の業者に会うために丹東に来ている。

キム氏は“ヒロポンは咸興から出たものが一番認められる。平壌や新義州、清津では咸興産なら一番信頼する”と言った。“そのため、他の業者から咸興産のヒロポンを取り引きしてほしいという頼みをよく受ける”と語った。

キム氏は“どれだけせっぱつまれば、中国政府が咸興の麻薬工場を取り締まるように要求して、北朝鮮政府が一部で閉鎖措置をとるだろうか。咸興が麻薬生産の中心地という事実は、中朝貿易業者では知らない人はほとんどいない”と語った。

中国政府は北朝鮮の麻薬が大量に流入すると、北朝鮮政府に対し、麻薬の生産工場として咸興の興南製薬工場を指目して、工場の閉鎖を要請し、今年の初めに北朝鮮政府がこれを受け入れて、興南製薬工場の実験室と工場を一部閉鎖したと伝えられた。

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外部への輸出が制限され、北朝鮮国内で大挙販売

現在、新義州では咸興のヒロポンが1キロ当たり9千ドル~1万ドルで取り引きされている。麻薬の販売商はこれを中国に持ち込んで、3倍以上の高い価格で中国の麻薬商に売る。

だが、北朝鮮産の麻薬の海外への販売は全般的に大きく萎縮している。

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この数年間、北朝鮮の不法行為に対してPSIなどの国際監視網が強化され、麻薬の輸出がめっきり減ったからだ。日朝関係も悪化し、北朝鮮産の麻薬の販売の減少に影響を与えたと分析される。

丹東市で北朝鮮と貿易をする朝鮮族の貿易業者、キム・ジョンマン(仮名)氏は、”北朝鮮は日本と関係がよくなくなり、貿易を阻むまでは日本に沢山販売したと聞いている。一般の貿易船を通じて日本のやくざと高い値段で取り引きしたということはよく知られている事実”と語った。

だが、日朝関係が悪化し、日本の麻薬の販売ルートが大部分塞がれたという。また、中国政府も最近、麻薬との全面戦争を宣布し、取り締まりと検挙を大幅に強化している。

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中国政府は最近、異例のことだが、麻薬犯たちに対する裁判の過程を、中国のCCTVで生中継し、麻薬犯に対する強い取り締まりの意志を示した。

キム氏は”このため、中国に出ていく北朝鮮産の麻薬も、1、2年前に比べて随分減ったと、肌で感じることができる”と言った。こうした雰囲気は、他の貿易業者も同様に認めている。

結局、海外の販売ルートが閉ざされたため、最近では北朝鮮内部で麻薬の販売が拡散している。

こうした状況が続けば、北朝鮮が麻薬の生産と消費分野で、全世界でも指折りの国家になる日は遠くなさそうだ。