韓国の国会議員である河泰慶(ハ・テギョン)氏は、事件直後に開かれた韓国国会の緊急最高委員会で「北朝鮮が金正男氏の遺体引き渡しを要求しているのは『剖棺斬屍』を行うため」だとの見方を示した。「剖棺斬屍」とは、一度埋葬した遺体を掘り起こし、八つ裂きにするなど遺体を損壊する、中世に行われていた極刑中の極刑だ。
(参考記事:北朝鮮は金正男氏の遺体を引き取ってどうするつもりなのか)八つ裂きはなかったとしても、金正男氏の存在は故金正日総書記の女性遍歴につながるものでもあり、北朝鮮当局はどうしても国民に明かせないのだ。
(参考記事:金正日の女性関係、数知れぬ犠牲者たち)朝日新聞によると、ハンソル氏は金正恩氏に遺体を渡さないでほしいという要望を伝えながら、遺体の身元確認に協力した。