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ハンソル氏がそこまで強く要望した裏には、父の遺体が北朝鮮に回収され事件がうやむやになることが許せないという息子としての切実な思いがあったと思われる。

北朝鮮当局は死亡した人物について、あくまで北朝鮮の外交旅券を持った「キム・チョル」だと主張しながら、遺体の引き渡しを求めていた。

こうしたなか、ハンソル氏は3月、インターネット上に動画を公開し、「私の父が殺された」と明言。北朝鮮の主張に対して真っ向から反論した。

(参考記事:北朝鮮権力に「虐殺者の3代目」vs「罪なき4代目」の新たな構図

現在、北朝鮮で金正男氏の遺体がどのように扱われているかを知るのは不可能だが、「正常」とは言えない形で処理されている可能性が指摘されている。