「新聞でたまに北の実状を読んだりしたが、実際にこれほどまでに悲惨だとは想像もできなかった」これは北朝鮮人権写真展を見に来たとある観覧客の感想だ。
チャン・ギルス家族の脱北ストーリーを扱った、『暖かい南側』北朝鮮人権写真展が北朝鮮人権国際連帯の主管でプレスセンター1階のソウルギャラリーで開かれている。25日から始まった写真展は、『北朝鮮自由週間2010ソウル大会』の一環として5月1日まで行われる予定。
写真展は1館と2館で展示され、1館では咸鏡北道出身のチャン・ギルス家族など計4家族、16人が脱北し、韓国までの3年に渡る日程(1999年8月〜 2002年5月)が描かれた絵や日記などが展示されている。彼らは隠れ家を転々とし、約380点余りのクレパス画を残した。
2館ではチャン・ギルス家族の韓国行を助けたムン・クカン氏の中国での行跡が展示されている。展示室の壁面には、1999年から2002年までのチャン・ギルス家族の救出活動の過程で購入したバスの切符、列車切符票などが一枚一枚展示されており、その労苦が垣間見える 。
今回公開された絵は国内外のメディアで紹介された物(50点余り)と、その他の未公開の50点余りなど計100余作品だ。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面新聞を見て訪ねてきたというコ・ジェヒョン71)氏は、「脱出に対する強い執念から北での生活がどれほどに苦しかったのかが伝わってきた。苦しい脱北過程であったにもかかわらず、これまでの過程が細かく記録されている事実に驚いた」と感想を述べた。
また「人間の本性を忘れて生きざるを得ない北朝鮮住民の実状を隠してはいけない。彼らが自由と民主主義を享受できる様に助けなければならない。多くの人々、特に若者が観覧し北の実状を分かってくれればいいと思う」と付け加えた。
チョン・ギュンテク(61)氏は「新聞でたまに北の実状を読んではいたが、実際にこれほどにも悲惨だったとは想像もできなかった」と残念な表情で言った。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面「同じ民族として真に悲しい。幼い頃、私達も木の皮を剥がして食べるなど辛い時期もあったが、未だにこの様な事が起きているとは考えてもいなかった」と話した。
「まだ多くの脱北者が中国で同じ苦痛を味わっているはずで、この様な展示会がもっと早く開かれていれば良かっただろう」と付け加えた。