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北朝鮮の民主化運動は民主主義制度の核心である、主権在民の原理を北朝鮮でも実現することである。したがって、北朝鮮の民主化運動は最初から最後まで、北朝鮮の人民の自主的要求と権利を実現させる仕事を、第1の原則と目標にしている。

北朝鮮の人民は必然的に私たちと共に歩まなければならない仲間である。しかし、北朝鮮体制や金正日政権は、必ずしも私たちと共に歩まなければならないわけではない。北朝鮮の体制や政権は、北朝鮮の人民の意思と決定によって成立したものでもない。北朝鮮の人民の理解と要求に仕えてきたわけでもないため、北朝鮮の人民と北朝鮮政権、北朝鮮の体制を一つの政治的複合体だと思ってはいけない。 北朝鮮の人民と金正日政権及び独裁体制が、非常に極端に対置している北朝鮮の本質的矛盾を正確に把握しなければならない。

北朝鮮の人民に対する異質感や拒否感を強く持っている人は、反北朝鮮主義に陥りやすいが、これは相変らず分断の思考、半国主義的思考に固執しているからだ。やはり、北朝鮮の人民を北朝鮮の体制や金正日政権と分離させることができない人々も、分断的思考、半国主義的思考から脱することができない人々だ。

北朝鮮は根本的に外交の対象ではない。もちろん、分断という厳然とした政治的現実がある状況で、平和と統一を志向するように適切に管理して対応することは必要だが、これを一般的外交のように考えることはできない。一般的に ‘外交’というのは一国家の国民、体制、政権が一つの結合体という前題の下で働くのだが、現在の北朝鮮は概念的にも現実的にもこれとは完全に異なる。

北朝鮮を隣国、あるいは外国と思わずに、私の祖国の一部だと考えたら、北朝鮮で起きている災難や人権侵害は、まさに私の祖国で起こっていることになる。 北朝鮮の問題を韓国の問題として考えて接近することは、他の国に対する内政干渉ではない。80年代に、光州の市民たちが弾圧を受けている時、他の地域の人々が光州の市民に対する権利と義務を抱いたのと同様に、韓国も北朝鮮の人民に対する権利と義務を抱かなければならない。

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北朝鮮の民主化運動は、金正日の独裁政権を打倒して北朝鮮に民主的な政権を樹立し、それを動力に、政治、経済及び社会の各分野を民主化しようというものである。当面の目標は、金正日独裁政権を打倒し、北朝鮮の社会に広がっている独裁体制の残滓を清算することである。北朝鮮では現在、金正日にすべての権力と権威が集中している。したがって、金正日政権だけ打倒されれば、体制を維持している他のすべての力とシステムは、決定的に弱まり、崩壊し、混乱に陷るようになるだろう。

北朝鮮の民主化運動は金正日を打倒する過程と金正日以後の北朝鮮の民主政府の樹立、そして民主政府の主導の下で経済を発展させて、民主主義の制度を普及させ、国際社会の交流と協力に堂々たる一員として参加する時までの、全過程を意味する。したがって、北朝鮮の民主化運動は南北統一の基盤を固めるのに肯定的な意味を持っているが、本質的には統一運動と呼ぶことはできないだろう。

北朝鮮の問題を合理的かつ科学的に解決するためには、常に北朝鮮の人民の観点から北朝鮮の問題に接近しなければならない。北朝鮮の人民が過去のあらゆる抑圧と独裁から解放され、同時代の他の地域の人々のように、人権と民主的権利を享受することができるのかという問題が、一番重要である。その他の南北間の緊張の解消や統一の問題は、常に副次的な問題である。北朝鮮の人民が、自ら北朝鮮の未来を選択することができるようになれば、残りのすべての問題は予測可能になり、解決可能な問題に転換されるからである。