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もう一つ心配されるのは、全国への拡大だ。恵山は、三池淵(サムジヨン)や白頭山の革命戦跡地を巡る踏査(フィールドワーク)の出発地となっていて、全国から人が集まるためだ。

今回の腸チフスの感染源となったのは、大きな水たまりだ。今月初め、大型の水道管が破裂する事故が発生したが、当局は修理もせず放置した。やがて大きな水たまりができたが、近隣住民はその水を汲んで飲水として使うようになった。そこから、腸チフスの感染が広がったもようだ。

腸チフスは、ペニシリンとマイシリンを混ぜた注射を打って、シントミチン(クロラムフェニコールの光学異性体、ロシアなど旧共産圏で多く使われる)1回2錠を1日3回を服用して治療するが、患者の急増により薬の値段が高騰している。