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昨年の貨幣改革後、平壌の電気の供給や食糧事情が悪化し、住民らが党を露骨に非難をしていることがわかった。

『未来韓国』の最新号(第367号)は『貨幣改革後の平壌の今』というタイトルの緊急報告書で、中国でインタビューをした平壌出身の脱北者の証言を引用し、これまで北朝鮮の特権階層と呼ばれていた平壌住民の貨幣改革後の生活の変化について伝えた。

同脱北者によると、人民班は常に電気の節約を強調していると言う。電気は普段は朝8時〜11時まで、夜5時〜6時30分まで供給されるという。軍需工場の平壌紡織工場を除いた小規模の地方工場には、電気供給がない時もある。平壌市の電気供給事情も悪化し、社会動員体制も過去のようではないと言う。

貨幣改革後、平壌では電気供給だけでなはく、食糧配給も中止されるなど、大変な時期を送っていると脱北者は伝えた。

他の地域は飢餓で苦しんでも、平壌の市民だけはお腹一杯食べさせるという党の方針は、既に崩れて いる。平壌火力発電所の労働者、抗日闘士、戦争の老兵、反日闘士、特有栄誉兵士、教員ぐらいが本人につき1年に1人前の半分の米のとトウモロコシの半分がもらえると証言が出た。

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同脱北者は「これすらも3月に15日分が供給されたが、例年通り故金日成の誕生日の4月15日以後から、配給が中断されている状態。平壌住民でさえも党も政府も信じられなくなった為、自分で自立して生きるしかないという考えが広まっている」と伝えた。

貨幣改革の直後には物価を100分の1に落としお金を沢山ばら撒いた為、高齢者らは『総軍様』に感謝の手紙も送った。しかし、今年の1月に平壌でデパートがオープンした途端に値段は急上昇し、市民の失望は大きくなった。農民市場の場合、米を売ってる場所に人が少し集っているだけで、他のところは売る人も、買う人もいないと言う。

この為、党に対する平壌市の住民の意識も急変した。「『国が貨幣核で滅びた。もう党を信じない』と、住民らは党に対する批判を露骨に行っている。平壌の高齢者も『植民地時代にもこんなに人を餓え死にさせなかったのに、一番上に座っている悪者が住民をいじめている』と声を高めている」と脱北者は伝えた。

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一方、『未来韓国』は金正日が平壌市民の電気供給問題を解決する為に、2009年〜2010年までフィチョン発電所の建設工事に兵士を動員しているが、平壌市民に兵士ら支援するようにとの指示が下されたという。

同脱北者は「平壌の市民は党費や組織別の税金を自分の生活費から2%を出している。手袋、現金、肉類、米類、洋服などを追加で出したりもするし、人民班では紙くず、鉄屑、空き瓶など1ヶ月に120ウォン程度を無条件で納めている」と話した。

『未来韓国』は平壌市の高齢者が「昔の封建主義には貴族と平民と言ったが、今は幹部と労働者に言葉が変わっただけで昔と同じだ。地方からソウルに献上品を送るよに、今は言葉だけ代わっただけで、封建時代を思わせる腐った民主主義国家だ」と批判の声を高めていると伝えた。