北朝鮮「指導者の肖像画」を守って死んだ人々にあり得ない仕打ち

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茂山(ムサン)在住の40代男性は災害の中で、肖像画を守るために、息子を見殺しにしてしまった。今頃になってその愚かさに気づいた彼は、後悔のあまり泣き暮らしている。

ところが、近所の人々からは「息子が水に流されているのに、肖像画を引き上げることを優先するなんて、頭がおかしい」と陰口を叩かれる有様だという。

高英起(コウ・ヨンギ)

1966年、大阪生まれの在日コリアン2世。北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。北朝鮮問題を中心にフリージャーナリストとして週刊誌などで取材活動を続けながら、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に 『脱北者が明かす北朝鮮』 『北朝鮮ポップスの世界』 (共著) 、 『金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』 『コチェビよ、脱北の河を渡れ ―中朝国境滞在記―』 など。

脱北者が明かす北朝鮮 (別冊宝島 2516) 北朝鮮ポップスの世界 金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔 (宝島社新書) コチェビよ、脱北の河を渡れ―中朝国境滞在記