朝鮮労働党の機関紙・労働新聞は5月12日、南浦(ナムポ)有色金属圧延工場の初級党委員会の副委員長だったチェ・ギヒョンさんを偲ぶ記事を掲載した。チェさんは持病を抱えつつも、休日返上で建設現場に通い熱心に働いていたが、ついには激しく吐血し、亡くなってしまった。
日本ならば、ブラック企業の労災死亡事故か過労死事件として社会からの激しい批判を巻き起こしそうな話だが、北朝鮮では美談として取り上げられるのだ。もっとも、かの国の建設現場では一度に数十人から数百人が死亡する事故が多発しているぐらいだから、一労働者の過労死が問題化する余地などないのだ。
(参考記事:北朝鮮、橋崩壊で「500人死亡」現場の地獄絵図)そして時に、こうした過労死には次のようなエピソードが添えられる。