咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋によると、穏城(オンソン)に住んでいた30代男性は、昨年9月に現地を襲った大洪水から金日成・正日両氏のモザイク壁画を守ろうとして、命を落とした。ところが、当局からは見舞いの品はおろか、お悔やみの言葉すらなく、近隣住民の間から「かわいそうだ」との声が上がっている。
当局は、火災や水害などが発生した際には、最優先で肖像画を守ることを指示している。人々は内心「くだらない」と思いつつも、処罰を恐れていやいや肖像画を守る。その結果、命を落とす人が続出しているのだ。
(関連記事:「将軍様の肖像画」と一緒に高校生を溺死させる北朝鮮の思想教育)だが、当局はその全てを美談として取り上げるわけではない。