人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

北朝鮮民主化委員会の黄長ヨプ委員長を暗殺するために脱北者に偽装し、韓国に入国した北朝鮮のスパイらが、北朝鮮の偵察総局所属の要員であることが明らかになり、過去の対韓国交渉および工作業務を担当してきた労働党の統一戦線部より偵察総局のパワーがより強くなったのではないかとされている。

天安艦事件が北朝鮮の仕業の場合、偵察総局が関与したとの疑いが浮上したため、偵察総局に対する関心がさらに高まっている。

偵察総局は昨年2月に労働党傘下の作戦部(スパイ)と35号室(対韓国工作)が国防委員会・人民武力部傘下の偵察局と統廃合を経て総局に昇格した。

当時、北朝鮮のこのような改編について南北関係の硬直化が長期化して、当局間の対話を主にする統一戦線部よりは、情報収集や浸透を中心に活動している偵察総局の役割が強化されたのではないかという分析があった。

長期間に渡って対南工作を総括してきた統一戦線部は、1977年に故金日成の指示に従い、新設され、様々な宣伝や対韓国放送、ビラー撒き、在外韓国人の勧誘、韓国内の親北組織の管理などを主要業務としてしてきた。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

2007年に金正日の側近として知られていたキム・ヨンゴンが統一戦線部部長として任命され、その地位がさらに上がったという。キム・ヨンゴンはそれを立証するかのように2007年第2次南北首脳会談当時に単独で金正日を随行した。そして、昨年の金大中大統領の死去の際にも北朝鮮弔問団の代表としてソウルを訪問して李明博大統領と面談を行った。

しかし、南北関係の硬直化が長期化になり、第3次南北首脳会談に関する議論もなくなっている。金剛山観光の再開などが北朝鮮が思い通りにならない状況だ。そのため、北朝鮮は対話戦術より南北間の緊張醸成を通じた内部の団結と韓国社会内部の葛藤を醸成することに政策を変えたとも思われる。

世宗研究所のチョン・ソンジャン首席研究委員は21日にデイリーNKとの電話インタビューで、「昨年偵察総局を強化したのは、南北関係の梗塞を反映している」と話した。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

「2008年から韓国のNGOらが送る対北チラシが北朝鮮社会にもたらす否定的な効果などを考え、北朝鮮としてはこのまま何もせずにはいられないという意味で韓国に対して攻勢的な態度を取るようになった」と予想した。

また、「それで北朝鮮では過去に影響力のなかった対韓国潜入、工作部署が相対的に浮上している」と説明した。

現在偵察総局は対韓国工作の総本部として位置づけられている。偵察総局の責任者は金正日の最も側近であるキム・ヨンチョル上将(64歳)で、彼はキム・ジョンウンへの3歳世襲にも活躍したという。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

偵察総局は浸透スパイの養成のための1局、暗殺・爆破・拉致などを担当する2局、工作装備を開発する3局、対韓国および海外情報収集を担当している5局など合計6局で構成されているというが、まだ『4局』に関する正確な情報はない。