北朝鮮の祖国平和統一委員会(祖平統)は14日、「6・15共同宣言」発表17周年に際する声明のなかで、韓国の文在寅政権を非難した。

声明は、2000年に金正日総書記と金大中元大統領が会談して署名した「6・15共同宣言」と 2007年に金正日氏と盧武鉉元大統領が会談して署名した「10・4宣言」は、「歳月が流れても永遠に変わらない民族共通の統一大綱として残っているであろう」と強調した。

つづけて「しかし、南朝鮮の新当局者らはこの苦い教訓を忘却し、執権初日から不穏当な言行をこととし、もはや北南関係の前途を甚しく曇らせている」としながら文在寅政権に対する非難を展開した。

声明は、「この国、あの国に『政権』維持を哀願して娼婦のような行為をこととしていた朴槿恵の時とこんにちが変わったものが果たして何であるのか」と指摘した。

また、「もし、南朝鮮の現執権者が真にキャンドル民心の代弁者であるなら、本当に朝鮮民族の血と魂がある人間であるなら、民族自主と縁のない汚らわしくて哀れな行為からやめる勇断を下して当然であろう」と主張した。

さらに、「B1Bのような核戦略爆撃機編隊と原子力潜水艦をはじめとする核打撃手段を南朝鮮に頻繁に引き入れて同族を害する侵略戦争演習をさらにヒステリックに行っている」と非難した。

そのうえで、「米国とその追随勢力があくまでも無分別に襲いかかるなら、正義の核の霊剣で侵略者をその牙城まで焦土化するすべての準備ができている」としながら「近くにある米国の核戦略資産を撲滅するのはもちろん、大洋向こうの米本土に巣くっている侵略者の巣窟まで打撃できるように精密に手抜かりなく準備されたわれわれの核攻撃手段である」と強調した。

朝鮮中央通信が配信した声明全文は次のとおり。

朝鮮民主主義人民共和国祖国平和統一委員会声明(全文)

【平壌6月14日発朝鮮中央通信】朝鮮民主主義人民共和国祖国平和統一委員会は14日、「わが民族同士の崇高な理念に基づいて北南関係の発展と自主統一の新たな転機を開いていくべきだ」と題する次のような声明を発表した。

こんにち、北・南・海外の全同胞は国の統一のための曲折多き闘争史に画期的転換の時代を開いた歴史的な6・15共同宣言発表17周年を深い感慨の中で迎えている。

分裂史上初めて北南首脳が平壌で熱く手を取り合って6・15共同宣言の採択を宣布したその日の感激的な場面は、今もわれわれの目の前に生々しく映っており、北南三千里にこだましていた統一万歳のとどろき渡る喊声は同胞みんなの胸を激しく揺り動かしている。

外部勢力が積み上げた分裂の障壁を朝鮮民族同士が力を合わせて崩し、不信と敵対の殺伐な風が吹きまくっていた対決の地に和解と団結、平和と繁栄の花園を広げようとする崇高な志と意志によって生まれた6・15共同宣言は、歳月が流れても永遠に変わらない民族共通の統一大綱として残っているであろう。

北と南が新世紀の統一里程標である6・15共同宣言とその実践綱領である10・4宣言が指し示す道に沿って真っ直ぐ駆けてきたならば、全同胞が一日千秋の思いで渇望していた祖国統一の大門が開かれたはずであるということは言うまでもない。

しかし、わが民族の統一をあくまでも阻もうとする米国とその背後の操りの下で次々と出現した親米保守「政権」の必死の対決妄動により、和合と繁栄の道に沿って前進していた北南関係は遠く後退して完全な破局に至り、あれほど誇らしかった6・15時代は痕跡さえ見られなくなった。

統一の祭壇に汗一滴加えることはおろか、民族の前途に無数の遮断壁を積み重ねて歴史の時計針を逆に回せた李明博、朴槿恵逆徒の希世の罪悪は千年、万年の歳月が流れても絶対に許されず、必ず厳正に決算されるであろう。

南朝鮮で史上類例のない全民抗争が起こって朴槿恵「政権」が最も悲惨な終えんを告げたのは、民族を裏切り、民心に逆らい、統一を否定した親米・売国逆賊らに下された当然な懲罰、峻厳(しゅんげん)な警告である。

国の統一と北南関係の発展を切々と願う人民の大衆的闘争によって、南朝鮮で劇的な「政権」交代が成されたこんにち、内外の関心は北南当局の新しい決断と選択に注がれている。

反統一の群れが荒々しくのさばっていたこれまでの9年間の弊害を早急に克服し、自主統一のとうとうたる大河が再び白頭山から漢拏山へ力強く流れることを全同胞は一心同体となって熱望している。

朝鮮民主主義人民共和国祖国平和統一委員会は6・15共同宣言発表17周年に際して、北・南・海外の全同胞の一様な期待と念願に合わせて北南関係の発展と祖国統一の新たな転機をもたらすという確固たる意志から、次のような原則的立場を再び闡明(せんめい)する。

1.この地で生まれた人であれば誰を問わず、自主の旗印、わが民族同士の旗印をさらに高く掲げて北南関係の発展と祖国統一の聖業に献身しようとする透徹した立場を持たなければならない。

民族自主は、統一問題解決の根本保証、基本原則である。

朝鮮半島を巡る情勢が複雑で先鋭であるほど民族問題、統一問題の解決において自主の旗印をさらに高く掲げるべきであり、外部勢力の干渉と専横が甚だしいほど朝鮮民族同士がいっそう固く手を取り合わなければならないというのが祖国統一の実践が示す絶対的真理である。

南朝鮮で保守一味が権力の座に就いた過去の9年間、北南関係が最悪の破局を免れられなかったのは全的に、彼らが民族の上に外部勢力を乗せて民族の利益より外部勢力との共助を重視し、自主路線でない親米屈従政策に露骨に執着してきたためであった。

いかなる外部勢力もわが民族が一つに統一されて強盛になることを絶対に願わないというのが、民族分裂の長きにわたる歴史が残した骨身にしみる教訓である。

朝鮮半島統一問題の解決において乱暴な招かざる客、執拗な妨害者、本当の主敵である米国を後ろ盾にしてそれに追従する道に進むなら、いつになっても祖国統一の大業を成し遂げることができないということは紆余曲折の中で流れてきた北南関係の現実がありのまま証明している。

しかし、南朝鮮の新当局者らはこの苦い教訓を忘却し、執権初日から不穏当な言行をこととし、もはや北南関係の前途を甚しく曇らせている。

大国に無鉄砲にぺこぺこして「特使外交」だの、「電話外交」だのと言って機嫌を取るのに汲々とする一方、「韓米同盟強化」を毎日のように唱えて窮地に追い込まれているホワイトハウスの主人を訪ねて気に入ってもらうためのお粗末な訪問の準備に万事を差し置いてあわてふためいている。

この時刻にも、米国の政界と議会、軍部など各界で色とりどりの有象無象が代わる代わるソウルを訪ねて青瓦台が自分らの手中から逃れられないように公然たる馴致をこととしているが、南朝鮮当局者らは上司に憎まれるのではないかと一言もできずに手厚い歓待とへつらいに戦々恐々としている。

この国、あの国に「政権」維持を哀願して娼婦のような行為をこととしていた朴槿恵の時とこんにちが変わったものが果たして何であるのか。

祖国の統一は、誰それの承認を受けてするものではなく、特に誰かの助けで成し遂げるものでもない。

もし、南朝鮮の現執権者が真にキャンドル民心の代弁者であるなら、本当に朝鮮民族の血と魂がある人間であるなら、民族自主と縁のない汚らわしくて哀れな行為からやめる勇断を下して当然であろう。

こんにち、時代は完全に変わり、統一問題解決の主導権はいかなる外部勢力ではなく、わが民族自身の手に確固と握られているということを南朝鮮当局者らははっきりと認識すべきである。

口では「新しい時代」「新しい政治」をうんぬんしながらも、実際は親米・事大主義の旧態と屈従の鎖に縛られて自分の意のままに一歩も動く自信を持てないなら、北南関係も統一問題も絶対に解決することができない。

人が事大主義に走れば愚か者になり、民族が事大主義に染まれば国を滅ぼすということは、過ぎ去った歴史が刻みつけさせた血の教訓である。

南朝鮮当局は、自主か外部勢力追従か、朝鮮民族同士か「韓米同盟」かという重大岐路で正しい決心を下さなければならず、まさにここに北南関係と統一問題解決の前途がかかっているということを忘れてはいけない。

2.南朝鮮当局は、同族を敵視する対決観念から脱して民族の団結と団結を図ることを絶対不変の真理に受け入れる時に統一の道が開かれ、民族の明るい未来が到来するということを銘記すべきである。

統一偉業はそれ自体が、民族の血脈を再びつないで民族の団結を成し遂げるための大業である。

民族の大団結はすなわち祖国の統一、統一強国である。

祖国統一の大志を前に置いて思想と体制、理念と政見の差を超越して団結しようというのが、われわれの一貫した意志である。

北と南に存在する思想と体制を互いに容認しようとせず、自分のものだけを絶対視しながら他方に強要しようとするなら、民族内部の対決はいっそう激化し、衝突と戦争を免れられない。

団結すれば強盛になるが、分かれればすべてを失うことになる。

全同胞の志向と要求に即して北南関係を根本的に改善するには当然、同族に対する敵対的観念から払拭しなければならず、和解と団結の新しい旅程に入らなければならない。

しかし、現南朝鮮当局は保守「政権」時代に引いておいた同族対決の「レッド・ライン」を越えられず依然として「北の政権と軍はわれわれの敵」だの、「制裁と圧迫共助を継ぐ」だのとけん伝する一方、保守一味が追求してきた「北体制崩壊」の奸悪な手段と方法を引き続き繰り返す不純な下心もはばかることなくちらつかせている。

これこそ、うわべだけを変えただけで、内容においては過去の「政権」が追求した対決政策のコピーとしかほかには見られない。

他国も認める同族の自衛的国防力強化措置に対して歓迎の拍手を送るどころか、不当にも「威嚇」と「挑発」に罵倒して米国とぐるになって制裁と圧迫を露骨に追求するのは、現「政権」もやはり全面的な同族対決に進むということ同様である。

同族対決は、米国の対朝鮮敵視政策をそっくり受け入れた反民族的売国行為であり、制裁と圧迫は反共和国敵対の集中的な表れである。

それゆえ、制裁と対話、圧迫と接触のいわゆる「並行」についてけん伝しながら関係の改善をうんぬんするのはあまりにも愚かな醜態であり、明白に自己欺まんである。

われわれが主張するのは、北と南が相手を統一のパートナーに認めて手を取り合って進み、民族の和解と団結の新しい地平を開こうということであって、決して根本的な問題の解決を忌避して幾つかの民間団体が行き来しながら過去とは何か変わったというふりをしようとするのではない。

このような術策は百害あって一利なしで、むしろ災いを増大させるだけであることを知るべきである。

南朝鮮当局が真にわれわれを認めて尊重する考えがないなら、今のように同族を狙った対決と敵対の拳を頑なに広げるつもりがないなら、われわれもやはり強要する考えはない。

体制上の対決の終わりは物理的衝突であり、やむを得ず非平和的方法による統一に進むしかないということを銘記して、南朝鮮当局者らは責任ある選択をすべきであろう。

3.朝鮮半島の先鋭な軍事的緊張状態を解消するための措置から早急に取らなければならないというのがわれわれの変わらぬ立場であるということを再び明白にする。

朝鮮半島の平和と安全は、わが民族の運命に関わる死活の問題であり、これは祖国統一の必須の前提である。

この地の平和保障に向けたわれわれの献身的で忍耐強い努力にもかかわらず、こんにち朝鮮半島は史上類例のない先鋭な軍事的緊張状態に置かれており、いつ、どこで核戦争の火花が散るかは誰も断言できなくなっている。

特に、南朝鮮で親米保守「政権」が崩れ、北南関係の改善と統一を願う全民族的関心が高まるのに恐れおののいた米国は、朝鮮半島とその周辺に膨大な核戦争武力を次々と投入して最大規模の戦争演習を毎日のように行いながら軍事的緊張を極点に引き上げている。

問題は、任期内に朝鮮半島平和の「画期的転機」をつくると大げさにけん伝する現南朝鮮当局者らが同族の核戦力強化措置に引き続き言い掛かりをつけて米国の白昼強盗さながらの侵略戦争挑発策動に積極的に加担していることである。

南朝鮮の新「政権」は発足するやいなや、朝鮮半島水域に米国の原子力空母打撃団を同時に2個も進入させる史上初めての危険極まりない事態を招き、BlBのような核戦略爆撃機編隊と原子力潜水艦をはじめとする核打撃手段を南朝鮮に頻繁に引き入れて同族を害する侵略戦争演習をさらにヒステリックに行っている。

現事態を見れば、南朝鮮の執権者がけん伝する「永久の平和と繁栄」はおろか、核戦争の災難を避けがたくなるというのが内外の一様な懸念である。

こんにちのような厳しい情勢の下で、平和は侵略者に対する譲歩や屈従ではなく、ただいかなる強大な敵も一撃のもとに打ち負かすことのできる自衛的力にある。

世紀と年代を越えて悪らつに持続してきた米国の核脅威と恐喝、侵略戦争挑発策動をこれ以上容認できなくてわれわれが築いたのが、核戦力を中枢とする世界最強の自衛的抑止力である。

われわれは平和を誰よりも望んでおり、全同胞がまたもや戦争の惨禍を被ることを願わない。

しかし、米国とその追随勢力があくまでも無分別に襲いかかるなら、正義の核の霊剣で侵略者をその牙城まで焦土化するすべての準備ができている。

近くにある米国の核戦略資産を撲滅するのはもちろん、大洋向こうの米本土に巣くっている侵略者の巣窟まで打撃できるように精密に手抜かりなく準備されたわれわれの核攻撃手段である。

南朝鮮当局が真に平和を願うなら、朝鮮半島の平和の最も強固で現実的な保証であるわれわれの自衛的核戦力に無知に言い掛かりをつけるのではなく、米国の侵略的で好戦的な妄動を遮断するための措置から取っていかなければならない。

特に、西海のホットスポットで不法無法の「北方限界線」を固守するとして無謀な軍事的挑発行為にこれ以上執着してはならず、軍事境界線一帯をはじめ地上、海上、空中で武力衝突の危険を取り除き、軍事的緊張状態を緩和するための実践の行動に乗り出すべきであろう。

今、南朝鮮当局はわれわれと大胆に手を取り合って北南関係を解決していくことによって民族史に誇らしい跡を残すか、でなければ外部勢力の機嫌を取って躊躇(ちゅうちょ)し、ためらっていて先任者らの悲惨な轍(てつ)を踏むかという運命的な別れ道に立っているということを銘記すべきである。

堂々たる核強国、ロケット盟主国の確固たる地位に立ったこんにちの新しい局面に即して、北南関係において大転換、大変革を成し遂げて自主統一の大路を開こうとするわれわれの立場は確固不動である。

われわれはこの機会に、北・南・海外の全同胞が6・15共同宣言の精神を徹底的に具現して、時を逃さず北南関係の改善と自主統一の新たな転機を開くための民族挙げての闘いにいっそう果敢に奮い立つことを熱烈にアピールする。

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