「薬物中毒」に「拝金主義」…乱れる北朝鮮の教育現場

実際に、教師はより多くの金品をくれた親の子どもを露骨にえこひいきする。金持ちの子どもは生き生きしているが、庶民の子どもは周りの視線ばかり気にして、気後れしている。幼稚園の現場に蔓延する拝金主義は、こどもの日だけのことではない。学校に上がっても、社会に出てもずっとついて回るのである。

教育現場で、このような拝金主義がはびこっているせいか、中学生が犯した犯罪がワイロでもみ消されるという事例もあるという。

中学生が薬物中毒

昨年10月、両江道(リャンガンド)の金正淑(キムジョンスク)高級中学校の3年生だった「ソンジュ」という名前の生徒が、ある女子生徒をめぐって別の男子生徒と口論となり、刃物で刺して殺害した。