北朝鮮の金正恩党委員長は今年1月末、国家保衛省(秘密警察)に対して、「職権を乱用して金儲けをするな」、「住民に対する暴行、拷問などの人権侵害をやめよ」などといった指示を出した。
これを受け国家保衛省は、従来のやり方を改める素振りを見せており、ついには専売特許の「公開処刑」をも、一時的にせよ封印しようとしている。
340人を処刑
咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋によると、保衛省は昨年まで、韓流ドラマ・映画の視聴、脱北やそのほう助、不穏な言動をした者を公開裁判にかけて、一部を銃殺にしていた。
(参考記事: 謎に包まれた北朝鮮「公開処刑」の実態…元執行人が証言「死刑囚は鬼の形相で息絶えた」)ところが、今年に入ってから状況が一変した。