金正恩氏の秘密警察「公開処刑を封印」は本当か

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3月初め、会寧(フェリョン)市で、数十回に渡って脱北幇助を行っていた40代男性が逮捕された。保衛省や人民保安省(警察)は、以前ならあたかも大物スパイを捕まえたかのように大騒ぎしていたところだが、公開裁判は行われなかった。

韓国の国家情報院傘下のシンクタンク・国家安保戦略研究院は、昨年12月に出した「金正恩執権5年 失政白書」で、金恩氏は3代世襲を固めるために、叔父の張成沢(チャン・ソンテク)氏をはじめ、高官や一般住民など340人を公開銃殺したり、粛清したりするなどの反人道的行為を行ったと指摘している。

しかしこうした「見せしめ」が逆効果を生み、金正恩氏に対する世論が悪化したことを受け、公開処刑や人権侵害を禁じる命令が出されたようだ。