北朝鮮では、前年の秋に収穫した穀物が底をつく春先から麦の収穫が始まる6月まで、食糧不足(春窮期)に陥る。そのため、大根、白菜などの野菜はかなりの高値で売られている。今年はそれに加えて、中国当局の輸出規制が物価高をさらに煽っている。
中国の税関当局は、4月までは北朝鮮に輸出される食品、日用雑貨、衣類についてほぼフリーパスで通関させていた。ところが5月に入ってからは検査を強化し、輸出品目や量も制限するようになった。
そのため、5月に北朝鮮に輸出された品物の量は4月の半分に減ってしまった。会寧の市場に並ぶ品物は、品数も量も減ってしまった。