同じ北レスでも、韓国人客への対応が分かれるようになっている。
韓国の対北朝鮮放送局、国民統一放送とデイリーNKの共同取材班は、中国遼寧省の丹東にある北レス「平壌高麗館」を訪れた。中朝国境を流れる鴨緑江のほとりにあり、女性従業員120人を含む200人の北朝鮮従業員が働く、世界最大規模の北レスだ。
取材班は中国朝鮮族のガイドと共に席についた。笑顔で迎えた女性従業員だが、オーダーを受ける際に「南朝鮮から来ましたか」と何度も聞いてきた。取材班が答えをはぐらかしていると、「出ていってくれ」と要求された。従業員の硬い表情に、韓国人に対する警戒心が透けて見えた。レストランを出ると、入口の扉は固く閉ざされた。