北朝鮮においては使用料、募金などの名目で、法的根拠のないカネが税金と同様に、頻繁に徴収されるのだ。その中で、法的根拠に基づく数少ない「税金」が、土地使用料だ。
これは、「国の土地をもって生産した農業生産物の一部を使用料形式で国に義務納付するようにすることについて」という故金正日総書記の指示に基づき、内閣が2002年7月に採択した「土地使用料納付の規定」を根拠としている。
(関連記事:【北朝鮮法】土地使用料納付の規定)一般的な額は1坪(北朝鮮では1.8平米)あたり40北朝鮮ウォンだったが、これが昨年末から70北朝鮮ウォンに引き上げられ、農民の間から不満の声が上がっている。