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韓国の人権団体である「北朝鮮の政治犯収容所の犠牲者家族の会(No Chain)」のチョン・グァンイル代表によると、以前なら国境警備隊員にワイロを渡せば問題なかったが、今では幹部にワイロを渡しても脱北は困難となっており、保衛員(秘密警察)との連携をうまくとってようやく脱北できるほどになっているという。

韓国統一省の統計によると、韓国に入国した年間の脱北者の数は、2009年に2914人に達したが、それ以降は減少傾向にあり、2015年には1275人となった。2016年からは再び増加に転じて1418人となった。2017年は3月末の時点で278人に達している。

増加に転じた理由としては、海外在住の北朝鮮の人が自国の未来に絶望して未来のために脱北する「移民型脱北」が増加していることが指摘されている。

(参考記事:亡命した北朝鮮外交官、「ドラゴンボール」ファンの次男を待っていた「地獄」

高英起(コウ・ヨンギ)

1966年、大阪生まれの在日コリアン2世。北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。北朝鮮問題を中心にフリージャーナリストとして週刊誌などで取材活動を続けながら、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に 『脱北者が明かす北朝鮮』 『北朝鮮ポップスの世界』 (共著) 、 『金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』 『コチェビよ、脱北の河を渡れ ―中朝国境滞在記―』 など。

脱北者が明かす北朝鮮 (別冊宝島 2516) 北朝鮮ポップスの世界 金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔 (宝島社新書) コチェビよ、脱北の河を渡れ―中朝国境滞在記