北朝鮮の朝鮮中央通信は19日、「対話と対決は絶対に両立しない」としながら、「朝鮮の分裂と侵略戦争を謀る外部勢力に追従して民族自主と国の平和統一を成し遂げることができないということは自明である」と主張するキム・ミョンチョルなる人物の個人名による論評を配信した。

韓国の文在寅大統領は、対話と制裁を並行する対北朝鮮政策を進める意向を示しており、条件が整えば対話が可能になるという点で米国のトランプ大統領と認識が一致している。キム氏の論評は、文大統領が示す対北政策をけん制する意図があると見られる。

論評は、韓国の朴正煕元大統領が1961年に起こした5・16クーデターについて、「南朝鮮社会の自主化と民主化、民族の大団結と平和統一を一日千秋の思いで願う南朝鮮人民の一様な熱望を銃剣で阻み、軍事独裁と国の分裂を永久化してみようとする奸悪な悪巧みの所産であった」と非難した。

朴正熙の娘である朴槿恵元大統領に対しても、「父の悲惨な末路から当然な教訓をくみ取る代わりに、執権後、『維新』独裁を復活させ、荒唐無稽な『体制統一』を夢見て極悪な同族対決策動に執着し、北南関係を史上最悪の破局へと追い込んだ」と糾弾した。

つづけて、「今、全同胞は外部勢力の干渉を排撃し、民族の団結した力で北南関係の改善と自主統一の大路を開くことを求めている」としながら、「対話と対決は絶対に両立しない」と強調した。

また、「対決は分裂であり、外部勢力追従は反統一である。これは、70余年にわたる民族分裂史の総括である」と主張した。

そのうえで、「真に北南関係の改善と祖国統一を願うなら『対話のある対決』という両立不可能な詭弁を掲げて民族の統一志向に逆行した『維新』独裁者の希世の罪悪から痛切な教訓をくみ取り、自主統一の大路を開くべきだという愛国・愛族の発起に応えて民族のための新しい出発をすべきであろう」と述べた。

朝鮮中央通信の報道全文は次のとおり。

北南関係と統一運動の前途に重大な障害をつくり上げた「維新」独裁者の希世の罪悪から教訓をくみ取るべきだ

【平壌5月19日発朝鮮中央通信】キム・ミョンチョル氏が18日、希世のファッショ的暴君であった朴正煕逆徒が米国上司のそそのかしの下で5・16軍事クーデターを起こして権力を強奪してから56年になったことに関連して文を発表した。

同氏は文で、1961年に朴正煕逆徒が強行した5・16軍事クーデターは南朝鮮社会の自主化と民主化、民族の大団結と平和統一を一日千秋の思いで願う南朝鮮人民の一様な熱望を銃剣で阻み、軍事独裁と国の分裂を永久化してみようとする奸悪な悪巧みの所産であったと暴いた。

文は、軍事クーデター直後、わずか6日間に23の政党と238の社会団体、2300余の言論機関が閉鎖され、1カ月間におおよそ10万余人の統一愛国人士と人民が逮捕、拘禁、虐殺された事実は逆徒のファッショ的暴圧がどれほどヒステリックであったのかを如実に示していると指摘した。

また、朴正煕逆徒が働いた罪悪の中で最大の罪悪は民族の分裂を永久化するために「対話がある対決」をけん伝して北と南が合意した統一大綱をためらわずに投げ捨て、極悪な同族対決策動に執着したことであると暴露した。

そして、銃剣で権力を握った朴正煕逆徒の気質をそのまま譲り受けてあらゆる謀略と不正詐欺の方法で「大統領」のベールをかぶった朴槿恵逆徒は、父の悲惨な末路から当然な教訓をくみ取る代わりに、執権後、「維新」独裁を復活させ、荒唐無稽(むけい)な「体制統一」を夢見て極悪な同族対決策動に執着し、北南関係を史上最悪の破局へと追い込んだと糾弾した。

続けて、しかし、米国に追随して無分別な反共和国対決狂気を振ってきた朴槿恵逆徒やはり、民族に働いた反統一罪悪によって民心の峻厳な裁きを受けて破滅の奈落に陥らざるを得なかったと指摘した。

さらに、「対話のある対決」「制裁と圧迫」をけん伝した朴正煕逆徒と朴槿恵一味が破滅を免れなかったのは、外部勢力への追従と同族対決妄動によって北南関係を完全に破たんさせ、民族の自主統一念願に逆行した希世の罪悪がもたらした当然な帰結であると明らかにした。

文は、今、全同胞は外部勢力の干渉を排撃し、民族の団結した力で北南関係の改善と自主統一の大路を開くことを求めているとし、次のように強調した。

対話と対決は絶対に両立しない。

同族間に反目と対決を鼓吹しながら民族の和合と関係改善を遂げることはできず、朝鮮の分裂と侵略戦争を謀る外部勢力に追従して民族自主と国の平和統一を成し遂げることができないということは自明である。

対決は分裂であり、外部勢力追従は反統一である。

これは、70余年にわたる民族分裂史の総括である。

それが誰であれ、真に北南関係の改善と祖国統一を願うなら「対話のある対決」という両立不可能な詭弁(きべん)を掲げて民族の統一志向に逆行した「維新」独裁者の希世の罪悪から痛切な教訓をくみ取り、自主統一の大路を開くべきだという愛国・愛族の発起に応えて民族のための新しい出発をすべきであろう。

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