北朝鮮は金正日の国防委員長推戴17周年を迎え、メディアを総動員し連日金正日の偶像化を行っている。労働党機関紙の労働新聞は7日、『惑星も驚く偉人への称賛の熱風』という記事で金正日を『天気を操る偉人』と表現し、金正日式が世界的に流行していると主張した。
ポケットに太陽を入れている金正日?
同紙は2001年に金正日がロシア訪問した逸話を紹介し、ロシア側が天気を治める偉人だと称賛したと付け加えた。
「偉大な将軍様がサンクトペテルブルクで対外活動を行われた際、大雨が降っていたが将軍様が到着された瞬間から雨が止んで晴れた。将軍様が車に乗り込んだ矢先、また雨が降り出した。
また将軍様が車から降りた瞬間、太陽が現れ車に戻られると雨が降った・・・これを見ていた一行が将軍様に次の様に言った。
「金正日同志、皆が言うように太陽はあなたの物です。あなたは太陽をポケットにしまっていて、必要な時に取り出し照らすのです。あなたが天気を治めるという逸話を聞いていたが、実際初めて目にして思う事はあなたはこの世に又と無い偉人です」
ボイスオブアメリカ(VOA)が金正日を称賛?
労働新聞は金日成死亡後、『遺言統治』を終わらせ朝鮮労働党総書記に推戴された1997年を振り返り、VOAが「朝鮮労働党総書記に推戴されられた金正日最高英指導者はまだ世界が見た事の無い特別な政治指導者で、驚くべき程の社会主義に対する絶対的な信念と忠誠心、強靭な精神を持ち社会主義的政治家、軍事家であることを認めざるを得ない」と報道したと伝えた。
同紙はこれを『衝撃的』と評価し、「悪評のみを掲載する米国のメディアが、万民が慕い敬慕する金正日将軍様の人徳を否定する事ができなかった為だ」と推定した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面この様な主張に対しVOAソウル支局のある関係者は、「全世界に自由と民主主義を伝える米国国営放送人のVOAが、この様な報道を行うことは考えられない。労働新聞が何を根拠にこのような主張を広げるのか理解することができない」と明らかにした。
金正日流ファッションは世界的な流行?
同紙は「不滅の世界史的業績を成し遂げられ素朴で高尚であり、平凡なのを好む偉大な将軍様の人格が世界中で『金正日フィーバー』を呼び起こしている」と主張した。
全世界を飛び回り『金正日流』を目撃したというフランスのある流行専門家の話を引用し、「世界中で急速に広まっている金正日流’は人類歴史上その前例が無い程の 流行」と説明した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面引き続き「偉大な将軍様が着ておられるジャンパーだけでなく、身の振り方や撫ソ連手ぶり、字体まで世界の人々は魅力を感じている」と付け加えた。
一方、タイム紙のインターネット版は『10代のハロウィンの衣装』を選定し、8位に金正日の人民服ファッションを挙げた。同紙は「人民服を着てYouTubeに登場する金正日の風刺動画をまねれば、パーティーの主人公になれるだろう」と風刺した。