北朝鮮の金正恩党委員長は今年1月末、国家保衛省(秘密警察、保衛省)に対して、「職権を乱用して金儲けをするな」、「住民に対する暴行、拷問などの人権侵害をやめよ」などといった指示を出した。
これを受けて、保衛省がすっかりおとなしくなったとの声が北朝鮮国内から上がっている。しかし、在北朝鮮華僑は例外のようだ。中朝関係の悪化を受けて、保衛省は華僑に対する圧迫を強めている。
(参考記事:「中国に見捨てられたら一巻の終わり」北朝鮮で広がる不安)咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋によると、今年に入ってから清津(チョンジン)では9人の華僑が市の保衛部に連行された。いずれも膝に角材を挟んだ状態で跪かせるなどの拷問を受けた。