先月、咸鏡北道会寧で発生した『国家安全保衛部保衛員の殺害事件』と関連し、容疑者の公開処刑を金正日が自筆の指示文を送り指示したとNK知識人連帯が6日に伝えた。
国家保衛部第27電波探知局の要員のチェ氏が先月26日、バイクに電波探知機を乗せ携帯電話の電波を追跡していた途中、容疑者の家で凶器で刺され死亡した。
会寧市の国家安全保衛部と人民保安署は事件直後、この地域を中心に集中捜査を行い、先月30日、山に逃亡していた殺人事件の容疑者を逮捕したという。
NK知識人連帯は「現在逮捕された住民は道の保衛部に移送され取調べを受けているが、4月3日に金正日から公開処刑の指示がくだされたため、結果はもう決まっている。公開処刑に関する方針は立法機関だけでなく会寧市の住民にもすでに知らせ済みだ」と説明した。
北朝鮮支援団体である『良き友』も5日、機関紙を通じて同事件を伝えた。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面同紙は「容疑者はヤンジョン事業所に勤めているキム・ギョンチョルという労働者だ。キム氏は中国にいる弟と携帯電話で通話したのを理由に自身を脅した保衛部員に事情を説明し懇願したが、聞き入れられなかったため処罰をを恐れ、斧で殺してしまった」と説明した。
「遺体を燃やし鉄道営業所の下水道に捨てた。市の保衛部は金氏と妻を呼び取り調べを行ったが家を出た後の事は分からないと供述する為、金氏の弟まで呼び出し拷問を加え、ようやく殺害事実を自白させた」と伝えた。
「殺人容疑者の金氏と妻、弟、母親、3歳の子供まで皆逮捕された。彼らは保衛部員を殺害した疑いで22号管理所に送られる。また金氏の家や財産は市党に没収された」と説明した。