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韓国政府はこれを強く糾弾する」と、北朝鮮を強く非難。また、「北朝鮮との対話を念頭に置いているが、挑発には断固として対応する」とし、「北朝鮮の態度の変化があって初めて対話が可能であることを示さなければならない」と語った。

日本では一部に、北朝鮮に対する融和姿勢を主張する文氏が、まるで生粋の「親北朝鮮派」であり、北朝鮮側に立った大統領であるかのように危険視する論調が見受けられるが、これはいささか誇張しすぎといわざるをえない。実際、文氏は就任当日には米トランプ大統領と電話会談を行い、「韓米同盟が韓国の外交・安保の根幹」と述べた上で、北朝鮮の挑発抑止と核問題解決に向けたトランプ氏の姿勢を高く評価した。

それでも、2008年から9年余り続いた李明博氏、朴槿恵氏の保守政権に比べると、北朝鮮に融和的な姿勢で臨むことは間違いないだろう。文氏はこのように関係各国とコミュニケーションしながら、平壌を訪問して金正恩氏と会談するための環境を整えていくつもりだったのかもしれない。