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軍事情報関係者によれば、軍関連情報を判断する際に5つの要素を根拠に判断をする。 事件発生現場、時刻、方法、時期、各種関連情報が5つの要素だ。

天安艦事件を当てはめると以下のようになる。

一番目、事件発生現場はペクリョン島海域だ。北朝鮮と隣接しており南北間の軍事作戦海域だ。

二番目、発生時刻は21時22分(最初の発浮ヘ21時45分)だ。艦艇が休息に入る時間だ。緊急事件が発生しても対応措置に時間がかかる。 潮流も干満が変わる時間だ。

三番目、方法だ。未だ内部爆発なのか,外部衝撃なのか正確に究明されてはいないが、UDT潜水部の証言では艦体が真ん中で真っ二つに奇麗に割れていたという。 専門家によれば船が沈没する場合、轟沈と爆沈の大きく二つに分類できる。轟沈は天安艦のように一瞬で沈没する場合で爆沈は船舶内、外部で破孔などによって徐々に沈没する場合だ。1998年に麗水海域で韓国海軍の攻撃で沈没した北朝鮮潜水艇が爆沈の典型だ。

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爆沈の場合、必然的に爆薬などによる跡が残る。天安艦の艦首に爆発の後が残っていなかった。したがって魚雷(機雷)等による水中爆発に注目が集まる。

四番目、時期だ。北は昨年11月に西海で3度目の海戦の大青海戦で敗北した。大青海戦以後、北朝鮮軍は西海岸に放射砲を追加配置するなど明確な挑発行為を見せ付け、『格別の措置を取る』など発言を続けてきた。

五つ目、各種関連情報だが貨幣改革の失敗、物価や為替レートの急騰、餓死者の出現などの不安要因から、『南朝鮮の戦争狂らの挑発』をでっち上げなければならない事情がある。

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この様な観点から天安艦の沈没が北の仕業であるとの『心証』を持たざるを得ない。しかし問題は北の仕業を立証する『物証』を探すのがかなり難航している。

軍事的物証であればレーダー、北朝鮮の通信内容、魚雷(機雷)の破片などが考えられるが、 レーダーは鳥の群れを半潜水艇と誤認したなどの不明な点が伺える。通信内容は2002年の交戦時の通信内容の盗聴ほどの物証の存在が不明瞭だ。

また世界有数の流速のペクリョン島海域で魚雷の破片を探すのは、サハラ砂漠で針一本を探すのと似ているだろう。

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北朝鮮軍の立場からすれば、今回の事態は非常に成功的な『作戦』に間違いない。犯罪者として最高の犯罪は『迷宮入り』が確実視される犯罪だ。

今回の『作戦』に韓国内情勢は勿論の事、朝鮮半島情勢の転換の為の金正日の訪中時期も考慮された上での事だろう。

金正日は訪中し6者会談の復帰を中国に公式に伝え経済援助を受け取り、朝鮮半島を取り巻く情勢を『平和局面』に切り替えるだろう。1990年代初めに金正日が朝鮮半島情勢を『緊張モード』と『平和モード』を切り替え生存を模索してきた過去は周知の事実だ 。

今後、北が6者会談に復帰すれば半島情勢はやむをえず平和モードを取り戻し、金正日は中国で様々な改革開放のプロパガンダを行うだろう。

ではどのようにすべきか?

最初に北朝鮮問題は最後まで北朝鮮問題として取り扱い、韓国国内の政治と関連付けをしないことだ。また天安艦事件発生後、1時間しかたっていない段階で『北の介入の可能性は低い』と発表するのではなく、『徹底的に真相究明を行い外部からの攻撃で沈没した場合、最後まで追跡し犯罪者らを探し出す』と発表するべきだ。

初期対応段階で『北朝鮮』という単語を使う必要性はなんら無かった。北の可能性は当然ながら考慮すべき問題で、千万分の1の確率で中国の海賊船の仕業の場合はどの様に対処するのか。嵐fや断定を排除し、『最後まで追跡し犯罪者らを探し出す』と政府の固い意志を表明し、この様に対処を行う事で危機発生時の大韓民国は一つの共同体となるのだ。

次にいくら時間がかかっても今回の天安艦事件は真実を究明しなければならない。メディアも理性的な姿勢を保たなくてはならない。

最後に韓国政府は北の仕業が確認されたとしても心配する必要は全くない。この場合の対応策はとても多様だ。この場で具体的な戦略戦術を言及するのは厳しいが、我々の出方次第で金正日を我々の北朝鮮政策の枠にはめ込む事も可能だ。2300万の北朝鮮住民達を独裁政権に反対させ、大韓民国政府の支持を取り付ける決定的なチャンスにする事も可能だ。