北朝鮮の朝鮮中央通信は9日、国連人権理事会で障碍者の権利を担当するカタリナ・デバンダス・アギラル特別報告者が、今月2日から9日まで平壌の児童施設などを視察したことを伝えた。

北朝鮮が、国連人権理事会が任命した特別報告者の訪問を認めたのは、今回が初めてとなる。

同通信は、アギラル特別報告者の訪朝の目的は、「障害者全般の実態を調べ、最近、共和国が加盟した障害者権利に関する協約の履行に関する問題を討議し、協約の履行に必要な技術協力提供の可能性を模索するところにあった」と伝えた。

北朝鮮は、人権問題をめぐり国連人権理事会と対立している。今回の記事でも「『脱北者』の『偽り証言』とねつ造資料に基づいてつくり上げた反共和国『人権決議』を全面排撃し、『決議』によって出た朝鮮人権状況関連『特別報告者』は絶対に認めないというわれわれの立場は一貫している」としながら従来の姿勢を強調した。

その一方で、「障害者権利に関する協約を含んで共和国が加盟した国際人権協約を誠実に履行しようとする立場」からアギラル特別報告者が訪朝するように最善を尽くしたと主張しながら、国連人権理事会に対する宥和姿勢もアピールした。

アギラル氏は、北朝鮮外務省、教育委員会、保健省などの国家機関や、朝鮮障害者保護連盟中央委員会と朝鮮聾唖協会、朝鮮盲人協会などの障碍者関連の当該幹部と協議し、「今後の活動において公正さと客観性の原則を順守するとともに、障害者権利に関する協約履行のために朝鮮側と積極的に協力する」と述べたという。

朝鮮中央通信の報道全文は次のとおり。

国連人権理事会傘下障害者権利担当特別報告者が朝鮮を訪問

【平壌5月9日発朝鮮中央通信】国連人権理事会傘下障害者権利担当特別報告者カタリナ・デバンダス・アギラルさんと一行が、2日から9日まで朝鮮を訪問した。

同特別報告者の朝鮮訪問の目的は障害者全般の実態を調べ、最近、共和国が加盟した障害者権利に関する協約の履行に関する問題を討議し、協約の履行に必要な技術協力提供の可能性を模索するところにあった。

国連人権舞台で敵対勢力がわれわれの社会主義制度の転覆を目的として「脱北者」の「偽り証言」とねつ造資料に基づいてつくり上げた反共和国「人権決議」を全面排撃し、「決議」によって出た朝鮮人権状況関連「特別報告者」は絶対に認めないというわれわれの立場は一貫している。

しかし、朝鮮側は国際人権分野での真の対話と協力を重視し、障害者権利に関する協約を含んで共和国が加盟した国際人権協約を誠実に履行しようとする立場から今回、国連人権理事会傘下障害者権利担当特別報告者が朝鮮を訪問するように招請し、訪問が成功裏に行われるように最善を尽くした。

訪問期間、特別報告者と一行は共和国の姜河国保健相と外務省のリ・フンシク大使を各々、表敬訪問し、最高人民会議常任委員会(法制部)、外務省、教育委員会、保健省、朝鮮障害者保護連盟中央委員会と朝鮮聾唖協会、朝鮮盲人協会をはじめ障害者関連の当該幹部に会って障害者権利に関する協約の履行に関連する問題を真しに協議した。

表敬訪問と面談で、朝鮮は最高指導者金正恩委員長の人民重視、人民尊重、人民愛の政治によって全人民が真の人権を思う存分享受していることについて、そして全般的12年制義務教育と全般的無料治療制をはじめとする国家の優れた施策と措置の恩恵によって障害者も差別なく誇らしい生を享受していることについて具体的に通報した。

特別報告者は、朝鮮民主主義人民共和国政府が訪問が実現するように協力し、便宜を提供したことに謝意を表し、今後の活動において公正さと客観性の原則を順守するとともに、障害者権利に関する協約履行のために朝鮮側と積極的に協力すると述べた。

また、今回、朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議常任委員会(法制部)をはじめとする朝鮮の複数の機関の幹部と行った意見交換が肯定的であったし、2018年3月、国連人権理事会第37回会議に提出する訪問報告書の作成に参考する大切で具体的な資料を得るようになってうれしく思うと述べた。

滞在期間、特別報告者と一行は平壌市の玉流児童病院、科学技術殿堂障害者閲覧室、朝鮮障害児童回復院、平壌初等学院と黄海南道峯泉盲学校を参観した。

また、特別報告者と一行は朝鮮障害者芸術協会で障害者芸術サークル員の公演を鑑賞して彼らと対面し、金日成総合大学体育館で開催された2017年春季障害者および愛好家卓球競技を観覧した。

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