気になるのは、ここへ来ての大麻栽培が、本当に食糧問題を目的としているのかどうかだ。RFAの咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋は、「大麻油と亜麻仁油は無人航空機(ドローン)に使う航空燃料の代用になるらしい」と語っているが、信ぴょう性がどの程度のものか、どうも判断がつかない。
一方、韓国のNGO・北韓戦略センターの姜哲煥(カン・チョラン)代表は3月、北朝鮮当局は金正恩政権が初期に麻薬との戦争を宣言してケシ畑を潰したが、最近になって、またもやケシ畑を造成していると述べた。
ほかにも、北朝鮮の対外保険総局での勤務経験があり、現在は韓国の国家安保戦略研究院の選任研究委員をつとめるキム・グァンジン氏が2月21日、スイスのジュネーブで開かれた第9回人権と民主主義のためのジュネーブ首脳会議で、北朝鮮当局が統治資金の確保のために海外で薬物と偽札の取引を行っていると述べた。