北朝鮮の朝鮮中央通信社は3日、米軍が韓国に配備した最新鋭高高度迎撃システム(THAAD〈サード〉)をめぐり、「最大の被害者になるのは、ほかならぬ南朝鮮人民である」と主張する論評を配信した。

論評は、「南朝鮮に対する米国の『THAAD』配置は徹頭徹尾、ロシアと中国の核報復打撃能力を無力化するためのものとして、その目的は地域における覇権実現にある」と指摘した。

また、「特に、朴槿恵一味の『THAAD』配備追従行為によって南朝鮮は引き続き周辺諸国の政治的・経済的圧迫の中で苦しんでおり、はては当該諸国から1次打撃対象というおびただしい軍事的脅威まで受けている」と述べた。

さらに、「南朝鮮が大惨禍を被るのは、時間の問題となった」としながら、「南朝鮮人民は、より激しい闘争で侵略者、保守一味の醜悪な『THAAD』配備結託を断固と阻止、破たんさせるであろう」と主張した。

朝鮮中央通信の報道全文は次のとおり。

「THAAD」配備の結果は残酷だろう 朝鮮中央通信社論評

【平壌5月3日発朝鮮中央通信】最近、米国が「THAAD」配置問題をめぐってちぐはぐな立場を見せている。

昨年から「可及的早いうちにTHAAD配置を完了する」と公式に発表し、その実行に狂奔してきた米国が、最近は「次期南朝鮮大統領の決定」をうんぬんしている。

これは、日増しに強化される南朝鮮人民の「THAAD」反対闘争と周辺諸国の反発を静めるための狡猾(こうかつ)な欺まん術策以外の何物でもない。

南朝鮮に対する米国の「THAAD」配置は徹頭徹尾、ロシアと中国の核報復打撃能力を無力化するためのものとして、その目的は地域における覇権実現にある。

昨年7月に「THAAD」配置が最終決定された後、朝鮮半島を含む地域内には新たな対決構図が形成され、列強間の葛藤(かっとう)と緊張状態は日を追ってひどくなっている。

特に、朴槿恵一味の「THAAD」配備追従行為によって南朝鮮は引き続き周辺諸国の政治的・経済的圧迫の中で苦しんでおり、はては当該諸国から1次打撃対象というおびただしい軍事的脅威まで受けている。

「THAAD」配備に反対する南朝鮮人民の続く闘争と周辺諸国の反発など、地域および国際的糾弾世論が高まっていることにあわてふためいた米国は、「次期南朝鮮大統領が決定」する問題だの、何のという欺まん説を流したのである。

しかし、米国がいくらトリックを弄してもその腹黒い下心は覆い隠すことができない。

「THAAD」配置延期のほらを吹いてから数日しか経たない4月26日未明にその核心装備を予定地に奇襲展開した事実は、米国こそ朝鮮半島と地域の安定は眼中にない平和のかく乱者、破壊者だということを再びはっきりと示している。

「THAAD」配置によって最大の被害者になるのは、ほかならぬ南朝鮮人民である。

4月27日にロシア武力総参謀部作戦総局の副総局長は、最近行ったコンピュータ・シミュレーションは「THAAD」がロシアと中国を狙っているということを示しているとし、「ロシアは対応措置を取るしかない」と警告した。

中国のあるメディアは、「THAAD」問題に関連する政府の厳正な立場を再び闡明(せんめい)しながら、南朝鮮に無慈悲な「結合打撃」を加えて米国の「THAAD」配備に同調した結果がどれほど残酷なのかを認識させなければならないと主張した。

南朝鮮が大惨禍を被るのは、時間の問題となった。

今、南朝鮮人民が「THAADが米国のためのものだということを全世界が知っている事実」だとし、「絶対に許さないから、気を確かに持て」と保守一味に対する糾弾の声を高めているのはまさにこのためである。

南朝鮮人民は、より激しい闘争で侵略者、保守一味の醜悪な「THAAD」配備結託を断固と阻止,破たんさせるであろう。

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