家族や親戚、友人や隣人の中に1人や2人は脱北者がいて当たり前という状況であるにもかかわらず、北朝鮮当局は、脱北者家族への締め付けをさらに強化している。
平安北道(ピョンアンブクト)の情報筋が、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)に語ったところによると、幹部になる夢を抱き大学を卒業した人の中で、幹部に登用されない人が何人も出ている。
北朝鮮で官僚や軍人、経済機関の幹部として出世するのに必須条件となるのは、朝鮮労働党に入党することだが、誰にでも認められるわけではない。体制への忠誠心や出身成分(身分)を問われるのはもちろんのこと、党員2人以上の推薦を受け、市や郡の党委員会の承認を経た後、1年間の「候補期間」を経てようやく正式な入党が認められる。