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金正日は宴会好きだ。毎週水曜日と土曜日に開かれることが多い。主に平壌にある執務室の横の公館で開かれる。午後8時頃に開始する。

参加者は毎回金正日の側近が中心だ。宴会場の入口にはその日の‘当番’が待っている。当番の任務は、入って来る人に洋酒をコップ(ビールのコップ)に一杯ずつ与えることだ。入場酒だ。(申相玉・崔銀姫秘録)

これを飲むと宴会場に入って行く資格が与えられることから、このように言われるようになった。指導者(金正日氏)の前でも酔って遊んでよいという ‘刹磨fになるわけだ。

ほろ酔い機嫌になると、金正日が“(金)ヨンスントンム、一曲歌いなさい”と言う。大抵、韓国の歌を歌う。‘別離’、‘下宿生’ ‘野茨の花’、‘椿お嬢さん’、‘あなたは知らないわ’などは毎回出る。

金正日も歌う。諸ェ番は ‘野茨の花’、‘島の村の先生’などだ。金正日は‘白雪が覆われたボルガ川に走る三頭の駅馬車…”で始まるロシア民謡、‘三頭の駅馬車’もよく歌う。

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ダンスもする。ゲームもするが、髪の毛も剃る。ゲームで負ければ、理髪用機械で髪を刈るのだ。ある日突然帽子をかぶって出勤する党の幹部は、前日ゲームで負けた人だ。(金正日の妻の甥、李韓英)

ある招待所の宴会でのことだ。ディスコダンスをしていた5人の喜び組に、酒に酔った金正日が近付いて、“服を脱いで”と言い付けた。踊り子たちが服を脱いでいると、金正日はまた幹部たちに指示した。

金正日は“あなたたちも一緒に踊りなさい”と言った。金正日はまた言い付けた。“ダンスをするのはよいが、触ってはいけない。触れば泥棒だ”と言った。(金正日の料理人、藤本健二)

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金正日は個人用の酒蔵も持っている。洋酒1万瓶ほどが入っている。酒はヘネシー・コニャックを楽しむ。北朝鮮の外交官たちは金正日が好きなお酒を求めて送りもする。

珍しい食べ物の材料を求めることも、外交官たちの仕事の一つだが、‘らくだの足’を送ったこともある。(私は北朝鮮の外交官)いつかは海軍司令部でオットセイを捕って、オットセイの生殖器をプレゼントしたこともある。

金正日の食べる米は平南ムンドク米、水は黄海道シンドクのミネラルウォーターだ。すべて別に作られる。特に米がそうだ。検定(検査)部の女性たちが割れた米やひびが入った米を手でつまみ出す。

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ご飯は白頭山の薪で釜で炊く。金正日が海の幸、山の幸を楽しむという事実を知っている北朝鮮の住民はほとんどいない。党の宣伝部は”将軍様は抗日武装闘争の時代を思い浮かべて、お握りにモヤシ汁、凍った豆腐を召し上がる革命家”として描く。

金正日は必ずベンツ(ドイツ産)に乗る。金正日は車の代金を金塊で決済し、ベンツ社の最高の顧客の一人だ。(李韓英)金正日の個人所有車は500台以上ある。別荘の中だけで使う、ナンバープレートのないベンツも少なくない。

金正日が開く秘密パーティーに参加する側近たちには、模様が1つついたベンツ280をプレゼントする。ナンバーはすべて216-○○○○。(’216’は金正日の誕生日を意味する。後の数字は3333、9999などだ)

秘密パーティーが開かれる日、216で始まるナンバーをつけたベンツが10台以上列をなして平壌市内を走る風景が目撃されることもある。(人民軍将校出身)金正日の車が市内を走る時は、一般の車の通行は禁止される。

ベンツ280には金正日が指示した’オプション’が付いている。秘密パーティーに参加する時だけ使い、必ず自ら運転しなければならないというのだ。一般の住民に露出しないためだ。

このため、パーティーの後、家に帰る途中で飲酒運転事故を起こすこともあまたある。イ・ジョンモク(当時外交部第1副部長)、キム・チグ(党組織指導部第1副部長)、イ・ファヨン(組職指導部副部長)などが飲酒運転事故で死亡し、オ・ジヌ(人民武力部長)とノ・ミョングン(党財政経理部長)などは事故の後遺症で長い間苦労した。

2003年に突然死亡したキム・ヨンスン(対南秘書)の死因も交通事故だったという話がある。踊りや歌の才狽ェあったキム・ヨンスンは秘密パーティーの固定メンバーであると同時に、‘雰囲気メーカー’だったという。

金正日は夏には水上バイク(モーターボート)にも乗る。91年に鴨緑江で金正日は自分の料理人である藤本健二氏に、“本気で勝負しよう”と試合を要請した。

このゲームで負けると金正日は1ヶ月後に、再び試合をしようと言ったが、その時金正日は排気量が非常に大きなものを持って来た。(藤本健二) 金正日が勝った。

自動車と水上バイク以外にオートバイや乗馬、水上スキーなど、スピードを出す乗りものなども金正日が好きなものだ。青少年時代からそうだったという記録もある。

高校時代にバイクに乗って、越北文人イ・ギヨン(成恵琳の最初の舅)の家を訪問したこともある。(成ヘラン)

金正日が映画に非常に関心を持っているということはよく知られている。彼の個人映画文献庫(フィルムライブラリー)では声優、翻訳家、字幕師、録音技師など250人が働いている。

フィルム1万5000-2万編を所蔵している。しばらく前に、金正日の趣味の項目に女性シンクロナイズドスイミング(水中バレー)の観覧が追加されたという報道もあった。

金正日は射撃も楽しむ。標準レベルだ。モントリオールオリンピック(1976年)の金メダリスト、イ・ホジュンと速度拳銃の第一人者のキム・チャンホが射撃の個人教師だ。

家廷生活をはじめとし、こうした金正日の私生活は、一般国民には全く知られていない。宣伝メディアは現地視察などを除いて金正日の顔をあまり出さない。

肉声も同様だ。そのため、常に神秘的な人物として演出される。金正日自身は“敵に分からないよう、霧の中にいるように見えるほうがよい”とよく言う。‘隠遁’ではなく、‘戦術’になるわけだ。/出処:chosun.com