北朝鮮の憲法68条には、「公民は信仰の自由を持つ」と明記されている。しかし、これは有名無実な条文だ。北朝鮮は信仰を持つ人々を抑圧しており、「世界最悪の宗教弾圧国」として国際社会の厳しい批判を浴びている。江戸時代のキリシタン迫害と同じような状況であると言ってもいいだろう。
(参考記事:金正恩氏がキリスト教を弾圧する理由…「十字架」に隠された秘密)収容所では性暴行が常態化
一例を挙げると、咸鏡北道(ハムギョンブクト)会寧(フェリョン)市に住んでいたパク・ミョンイル(仮名)さんは、中国を訪れた際に入手した聖書を所持していた容疑で、2000年の秋に保衛部(秘密警察)に逮捕された。