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中国政府は、国連安保理の対北朝鮮制裁決議に従い、措置を取っている。しかし、北朝鮮から中国へ石炭の密輸出が続けられているとの情報が後を絶たない。

韓国の北朝鮮専門ニュースサイト、ニューフォーカスは、北朝鮮国内の情報筋の話を引用し、国家レベルでの大規模な石炭輸出は停止しているが、個人レベルの貿易に取って代わられただけで、輸出は続けられていると報じている。

この情報筋によると、両江道(リャンガンド)の恵山(ヘサン)と、中国の長白朝鮮族自治県を結ぶ国境の橋には、鉱物を積んだ大型トラックが頻繁に行き来していたが、徐々に数が減り、4月初めには1台も通らなくなってしまった。一方で、個人業者所有の6トントラックは、以前と変わらず行き来を続けている。

情報筋は、輸出されている鉱物の種類に言及していないが、近隣の鉱山で採掘された石炭、銅、マグネサイトと思われる。ちなみに、中国は昨年12月23日より、北朝鮮からの銅やニッケルなどの鉱物輸入も禁止している。

輸出が続けられている理由について情報筋は「北朝鮮の個人業者と取引を行っているのは、中国で10本の指に入るほどの巨大企業、だから輸出が続けられている」との噂が流れていると伝えたが、さほど信憑性はないという。

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中国の税関当局は7日、北朝鮮から石炭を輸入した業者に、石炭を差し戻すことを命じているが、今後、恵山と長白の間で行われている個人業者の取引に対して適用されるかは不明だ。

地下資源などと異なり、制裁で輸出が制限されていないものは、順調に輸出されているようだ。

両江道の大紅湍(テホンダン)郡の三長(サムジャン)税関からは、中国の古城里税関に、ヨロイグサという薬草が、1日に10トンも輸出されている。

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恵山、三水(サムス)、白岩(ペガム)などで採取され、1キロ1元(約16円)で取引されているこの薬草、情報筋は「殺虫剤の材料」と伝えているが、実際は白芷(ビャクシ)という漢方薬で、鎮痛、排膿の効果があり、主に副鼻腔炎の薬として使われるようだ。