性教育など、性犯罪防止の為に必要な施策について、関係当局の対応が未熟であることも犯罪を助長していると思われる。
別の元教員の脱北者は「北では男性に対する性教育を行っておらず、道徳的に『悪いことだ』という意識のないまま女子生徒の胸を触るなどのわいせつ行為が頻発している」と話した。
北朝鮮での性教育は生理の周期、妊娠などについて女子生徒を対象に行われるだけで、わいせつ行為、強姦などの問題点などは教育されていないという。
ソ・ギョンウォン韓国性教育研究所所長は本紙との電話インタビューで、「家庭と学校で性教育を行わない場合、性に対する正しい価値感が形成されにくい。非正常的な性の知識を身につけると、正常な性行為を行うことができないなどの悪影響がある」と説明した。
この様に北朝鮮の未成年者が性犯罪に無防備な状況に加え、男性中心の社会構造から、被害者が罪悪感に苛まれ事件を覆い隠そうとする雰囲気もある。