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南アフリカは、国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議に基づき、自国駐在の北朝鮮外交官の数を削減した。米政府系のボイス・オブ・アメリカ(VOA)が報じた。

南アフリカ政府は先月31日、安保理に提出した対北朝鮮制裁決議2321号の履行報告書で、自国に駐在する北朝鮮外交官の数に変化が生じたと明らかにした。

制裁決議には「全ての加盟国に対し、北朝鮮の外交使節団及び領事機関における職員の数を削減するよう要請する」と明記されている。南アはこれに基づき、北朝鮮大使館の参事官のポストを廃止し、公使を2等書記官に降格させる措置を取った。北朝鮮大使館には9人の外交官が勤務していると言われているが、何人に減らされたかは明らかにされていない。

外交官の数を減らすことは義務ではなく勧告だが、これを誠実に履行することで、制裁履行の意思を明確に示す意図があるものと思われる。

南ア以外にもブルガリアが同様の措置を取り、すでに2人の北朝鮮外交官がブルガリアを出国している。また、イタリアは同国に駐在予定の北朝鮮外交官の承認手続きを昨年12月から保留している。

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履行報告書は、北朝鮮大使館や外交官の金融機関の口座についても触れている。

北朝鮮大使館が所有する銀行口座は外貨取引用と現地通貨用の2つで、報告書はこの口座と取引のあった銀行名、個人名、口座番号を明記している。外交官個人が口座を保有しているかについては不明としている。国際関係協力省と金融情報局はさらに調査を進め、結果を安保理の対北朝鮮制裁委員会に報告する方針だ。

決議2321号は「全ての国が、自国の領域内の銀行における銀行口座の数を、北朝鮮の外交使節団及び領事機関については一機関あたり一口座に、派遣されている北朝鮮の外交官及び領事官については一人あたり一口座に制限するための措置をとることを決定する」と定めている。

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米国は、北朝鮮の国連代表部と職員の銀行口座についての規定を強化し、ルーマニアとイタリアも、北朝鮮外交官とその家族の口座の動きを注視している。