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北朝鮮の指導部で突発的に衝突が発生したとしても、権力闘争やクーデター、政権崩壊などが発生するまでは表面化しない可能性があるという分析が出された。

紛争関連国際シンクタンクの国際危機グループ(以下、ICG)は15日、『厳しい制裁下に置かれている北朝鮮(North Korea under Tightening Sanctions)』という報告書を発表し、「低い可能性ではあるが、党と軍部のエリート階層の忠誠心にもかかわらず、北朝鮮の指導部で突発的な衝突が生じる可能性がありえる」と予想した。 ▶ 報告書の全文を見る

同報告書は「権力闘争、クーデター、政権崩壊などの危機が生じるまでは、外部からは一切の亀裂に気づかない」と予想した。

また北朝鮮が国際的な制裁と極端的に誤った政策の選択及び、社会不安を触発するいくつかの内部的な問題により揺れていると分析した。

続いて、「国際的制裁により北朝鮮の外貨収入が減少している。北朝鮮当局は国際的制裁に加え、悪化する食糧問題、落第点の貨幣改革などにより、国内からの圧力に直面している」と指摘した。

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ダニエル・ピンクストン北東アジア担当研究員は、「これらの問題を個別の問題として解決することは可能だが、同時に起きてしまうと政権の命取りになりかねない」と話した。

ロバート・テンプラーアジアプログラム担当局長も「北朝鮮の不安定な社会、クーデター、政権崩壊はある程度進む前まで、外部からは気づかない。この様な事態が発生した場合、国際的な介入が要求される人道的な非常状態が起き得る」と予想した。

しかし、「北朝鮮指導部もパワーバランスが北朝鮮に不利に展開していることを理解しており、戦争を始めることはないだろう」と分析した。

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同報告書は「北朝鮮政権は制裁の負担を社会的弱者に転換させている。住民の貧しい生活は国際社会の制裁が一因ではあるが、根本的な責任は北朝鮮政権にある」と強調した。

しかし「国際社会は北朝鮮問題において核と軍事的な問題だけを強調し、人道的な事案に関しては見逃している」と懸念した。