北朝鮮の朝鮮中央通信は8日、「国連駐在米国代表という者が『北朝鮮の核脅威』のため核兵器禁止条約の交渉は非現実的だと妄言を吐いた」としながら米国を非難する論評を配信した。
論評は、「世界制覇野望の実現のために人類の頭上に核惨禍を浴びせることもためらわなかったし、核軍縮のための国際条約を翻弄し、むしろ自国の手先らの核兵器開発を黙認、助長、庇護している核兵器拡散の元凶がまさに米国である」と指摘。
また、「今も、米国は『力による平和』を唱えて以前の行政府時代から推進されていた1兆ドルの巨額がかかる核兵器の近代化を変わることなく推し進めており、他の核大国と結んだ核兵器削減条約を撤廃すべきだという主張もはばかることなくしている」と主張した。
つづけて、「このような横暴な核の悪魔が自国の核恐喝策動の直接的所産であるわれわれの核戦力に言い掛かりをつけたことこそ理に合わず、破廉恥の極みである」と強調した。
そのうえで、「米国とその追随勢力の核脅威と恐喝が続くほど、核戦力を中枢とするわれわれの自衛的国防力と先制攻撃能力はさらに拡大強化されるであろう」と述べた。