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長引く不作と国際支援の現象、供給物資の不足による米、トウモロコシなどの上昇など北の食糧難は悪化の一途を辿っている。特に天井知らずで上昇する食料価格は3~5月の春窮期に十分な量を確保でず、住民の栄養状態も悪化すると見られている。

脱北者の証言によると貧困層は春窮期に『トウモロコシ粥』、『トウモロコシ麺』で生きながらえる。
しかしこの様な食事しか取れない状況では、栄養バランスが崩壊せざるを得ないとの分析だ。

デイリーNKが「春窮期食料難をトウモロコシ粥と麺で延命した場合、健康状態がどうなるのか」と高麗大学食料栄養学科の研究チームに問い合わせたところ、「3食を食べたと仮定したとして、栄養バランスが不均等になるだろう」との結果を伝えた。

研究チームの『トウモロコシ粥、麺の栄養分析』は咸鏡北道の脱北者の証言を元に、貧困層が食べるトウモロコシ粥、麺の調理方法を分析した。

研究チームは1日の食事での摂取量を韓国人の栄養基準(韓国栄養学会7次改訂版)と参考に分析した。

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脱北者の証言によると、成人基準で一日の食事量はトウモロコシ粥はトウモロコシ300グラム、水600cc、塩一さじが必要で、トウモロコシ麺の場合、トウモロコシ粉末300g、水600cc、醤油が大さじ一杯が必要だ。

分析結果はリン(P)とナトリウム(Na)を除いたほとんどの栄養素が不足していると浮黷ス。

研究チームは「全般的に(北の住民は)カロリーを初めとして、全ての栄養素とビタミンが深刻的に不足している。エネルギーの摂取不足から体重が持続的に減少し、体脂肪だけでなく筋肉質が損失と栄養状態の悪化で免疫力が低下し病気や怪我、手術からの回復に時間がかかってしまう」と指摘した。

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特に児童の場合、身体的、知的成長が大幅に遅れ、後々まで影響を及ぼす可能性があると分析した。

続いて「ナトリウムの場合、大きく問題にはならないがカルシウムとリンの不均等によって骨粗鬆症になる恐れがある 」と指摘した。

最後に「トウモロコシの特性上、リンの含有量がとても高く長期に渡りリンの摂取量がカルシウムを2倍以上が続くと、低カルシウム血症や副甲状腺のホルモンの血中濃度が以上に上昇し、骨からカルシウム流出が起こり骨の含有量に悪影響を及ぼす」と憂慮した。

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分析結果によると慢性的な食糧難で餓えている北の住民がトウモロコシ粥、麺で食事を解決したとしても、栄養失調状況は改善される見込みは無い。

これすらも食べれない住民の栄養状態は一層悲惨な状況だ。