北朝鮮の漁船(本文とは関係ありません)
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北朝鮮政府がわたりがにの季節の5月から7月に、平安北道の鉄山(チョルサン)沖の操業許可権を、中国企業に安値で売却したと、5日に北朝鮮の内部消息筋が知らせた。

北朝鮮側から操業許可権を買い受けた中国側の水産業者は、吉林省丹東市の東港のスンラオリュ、タピン、シアオリュンズなどの中・大型水産業者であると、東港の現地関係者が確認した。

中国の漁船が北朝鮮政府の操業許可を得て、競争が起こり鉄山の沖合に進出し、この地域の船主や漁民が操業量の減少で非常に困っているという。

この消息筋は“最近、人民軍の水産基地の養殖場がある鉄山の近海を除いた、鉄山と中国の東港沖の操業権が、中国の業者に売られた”と言い、“数署lの中国人の水産業者が許可権を買った”と伝えた。

この消息筋は“操業許可を渡した担当機関は、鉄山郡の水産事業所ではなく、この地域の海岸の境界の責任を負っている64戦隊だという消息がある”と明らかにした。

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鴨緑江の下流に位置する中国の吉林省東港は、ビダン島の向かい側にある小さな町だ。

消息筋は操業許可権の価格について、“小型の木船の場合、中国の貨幤で1日1千人民元で、100トン以上積むことができる大きな船の場合、7千人民元”と言った。

また、“許可権の代金以外にも、交渉の過程で、北朝鮮側に多くのお金を渡したという噂がある”と付け加えた。

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更に、“中国側の漁船が一気にやって来たので、毎年今頃、東港沖に停泊している北朝鮮の水産業の密輸船がほとんど見られない”と言い、“主に小型の漁船を利用して、水産物の密輸をしてきた北朝鮮の密輸業者が、風が強く波も荒く、油をたくさん必要とする遠海まで出ることができずに、苦労している”と説明した。

北朝鮮側の漁業従事者は、中国の漁船が操業する海域に近付くことができずに、遠海に出るしかないということだ。

消息筋はまた、“中国側の船が、自分たちの操業権の海域で密かに操業をしている北朝鮮側の船を襲い、品物を奪って、人を殴打するなどの事件や事故が頻繁に起きている”と伝えた。

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韓国海洋水産開発は、今年の初めに発表した報告書で、“中国政府は近海の漁場の縮小と、休業期間の所得の低下で、自国の漁業従事者の不満が高まると、北朝鮮の水域への進出を助長している”と明らかにしている。

一方、海上の操業権以外にも、鉱山の採掘権が中国に渡される事例が増えるなど、中国で北朝鮮の資源の開発や直接投資をする人が増えている。

中国は2005年に、茂山の鉱山に70億人民元を投資する代わりに 、50年間の採掘権を獲得して、年間1千万トンの鉄鉱石を採掘している。それ以外にも、昨年末には北朝鮮最大の銅山である、両江道の恵山青年銅山が、中国の民営企業との合資開発計画により、持ち分の51%が中国側に移った。