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そして、北朝鮮の住民にとって甚だ迷惑なことだが、保衛省の幹部たちはクビにされまいと、厳しい検閲を行い、必死に実績をあげようとしている。当局は、4月15日の太陽節(金日成主席の生誕記念日)までに検閲を終えるとしており、保衛省の幹部は、休日返上で住民の逮捕に血眼になっている。

保衛員にとって、適当な罪をでっち上げて逮捕することなど朝飯前だ。さらに、「隣人の動向を報告すれば、後日何かあったときに見逃してやる」と言って、住民間の相互監視を煽っている。もともと保衛省は拷問を伴った恐喝さえ厭わない残虐な治安機関だ。保身のために、罪なき人々が次から次へと逮捕される状況に、あちこちから非難の声が上がっている。

(参考記事:口に砂利を詰め顔面を串刺し…金正恩「拷問部隊」の恐喝ビジネス

つい最近も、生活必需品と食品を中国に密輸出していた商人がスパイ容疑で逮捕されるという事件が起きた。これも一連の摘発キャンペーンを受けた密告によるものだと住民に知れ渡り、「いつ誰に密告されるわからない」という不信感が住民の間に漂っているという。