衆人環視の中で実行された正男氏殺害は、正恩氏が恐怖政治を維持するために多用している「公開処刑」と同じであると筆者は見ている。

(参考記事:「家族もろとも銃殺」「機関銃で粉々に」…残忍さを増す北朝鮮の粛清現場を衛星画像が確認

一説に、正男氏殺害は5年も前から計画されていたと言われる。それなのにこれほど時間がかかったのは、国際空港のような監視カメラだらけの、世界中に開かれた場所で殺害を実行しつつ、決定的な証拠を捜査当局に渡さない高度な作戦を立案するためだったのではないか。

ともあれ、本国の最高指導者が世界に見せつけるためにやったことを、日本の出先機関が否定するというのも奇妙なものだ。そんなことをするよりも、朝鮮新報には、筆者や日本メディアにも想像の及ばない、正恩氏の心の深奥について解説してもらいたいものだ。