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ロシアで、北朝鮮の伐木工員2人がウラジオストクの韓国領事館へ駆け込み、アメリカへの亡命を求めていると、脱北者支援団体の北朝鮮正義連帯が9日明らかにした。

団体によると、韓国領事館に駆け込んだ2人はカンゲ市出身のチョ・ジョンミョン氏(仮名)とフィチョン氏出身のパン・ジョンフン氏(仮名)の2人で、10時30分頃(韓国時間11時30分)に領事館に駆け込んだ。

チョ氏は2001年にロシアへ伐木工員として行き、ハバロフスク州ディタ地域の原動林業連合の機械工として働いていたが、労働搾取をされている状況に懐疑心を抱き、伐木工場を脱出して沿海州地域で日雇労働で生活する中、教会の建築工事に参加し信仰を持つようになった。それ以降、宣教活動をしてきたという。

同団体は、チョ氏が伝道して信仰生活を送るようになったパン氏が、沿海州などの他の伐木工員にキリスト教の福音を伝えるなど、信仰生活を送っていたが、1月末頃に同僚の伐木工員が逮捕されて北朝鮮へ強制送還されたことがきっかけで、チョ氏自身の宣教活動が発覚したため亡命を決心したと伝えた。

チョン・ペドロ北朝鮮正義連帯代表はデイリーNKとの通話で、「伐木工員は韓国領事館へ助けを求める電話を数回かけたが、(領事館は)脱北者を助ける業務は行わない。韓国領事館関係者の冷遇と無関心に疑問を感じ、アメリカ行きを決心した」と説明した。

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これと関連し外交部当局者は、「北朝鮮離脱住民の問題は離脱住民の安全のため、政府が確認をしないのが原則」とし公式確認を拒否した。

一方、同団体は「ロシアには4万人余りの北朝鮮労働者が存在し、伐木場や建築工事現場を抜け出して、日雇い労働で生活している自由北朝鮮人は1万人に上る。この内、韓国やアメリカ行きを望んでいる人は3千人ほどだ」と明かした。

続いて、「伐木行員達は給料の48%を北朝鮮政府に納め、20%をロシア現地の連合企業所へ、15%を伐木事業所へ納めて、残りのわずかな額を受け取る。生活必需品と食料品を買うことすらできず、飢えに耐えながら仕事をするしかない、ムチのない奴隷生活を送っている」と苦しい胸のうちを伝えた。