脱北を幇助する行為は、昨年11月まで比較的容易に行うことができた。発覚しても軽い処罰で済まされていた。しかし、国境警備が強化されてから状況が一変した。
かつては裏で違法行為を煽っていた保衛指導員や軍官(将校)が昼夜を分かたず隊員の監視を行うようになったという。密輸、送金、脱北幇助は上官の指示や許可がなければできるものではない。
一方で、保衛指導員や軍官も、違法行為を摘発する実績を上げなければ、上部からの追及は免れない。情報筋は、今回の事件を「保衛指導員や軍官が実績を報告するために捏造したもの」と見ている。