その結果、3人は逮捕され、北朝鮮に強制送還された。取り調べの過程で3人が兄妹であることが明らかになったという。
3人が脱北を試みた理由について情報筋は、家族が先に脱北して韓国に住んでいることが判明し、卒業を目前にして退学処分を受けたことと、その後も国家保衛省の要員に監視、尾行され続けたことに不満を抱いたため、と説明している。
保衛部員は「危険人物」の監視や取り締まりも行うが、強大な権力を背景にした「恐喝ビジネス」でも知られる。学生らも同様に、理不尽な脅しに苦しめられていたのかもしれない。
(参考記事:口に砂利を詰め顔面を串刺し…金正恩「拷問部隊」の恐喝ビジネス)情報筋はまた、男子学生は特殊訓練を受けただけあって、いくらでも追跡を振り切れただろうが、妹を見捨てることができず捕まってしまったようだと述べた。