6カ国協議再開に向けた意見の調整が急スピードで進んでいる中、アメリカ、韓国、中国、北朝鮮の政府高官が24日に北京に集まり、その動向が注目された。
現在、北京には6カ国協議の韓国側首席代表であるウィ・ソンラク朝鮮半島平和交渉本部長、アメリカのボズワース対北政策特別代表、北朝鮮・労働党のキム・ヨンイル国際部長が滞在している。
米韓中朝の関係者は個別に接触してはいないが、中国を中心に、6カ国協議の再開に関する議論が行われているという。
ウィ本部長とボズワース代表はそれぞれ、武大偉朝鮮半島事務特別代表に会い、最近行われた中朝間の協議の結果について直接説明を聞き、今後の対策について話し合った。
武大偉代表はアメリカと韓国に、中朝協議の結果について説明し、6カ国協議の再開と関連して米朝が提案した条件の折衷案を挙げたが、合意には至らなかったという。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面北朝鮮が6カ国協議に復帰する条件として、対北制裁の解除と平和協定に関する会談の開催を主張しているが、アメリカと韓国は、「北朝鮮が無条件6カ国協議に復帰することと、約束した非核化措置の履行が先」という立場をとっている。
中国が米朝間の条件を調停した妥協案を提案したとしても、両国の主張がはっきりしているため、意見のすり合わせは難しいと予想されている。
ウィ本部長はこの日、北京で特派員らに会い、「今回の会談は北朝鮮が6カ国協議に復帰して非核化を履行することが核心事項だった。協議がどのように続くのかはまだはっきり言えない。もう少し見守るべきだが、会談再開に向けて意見を調整した」と述べた。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面ウィ本部長はまた、前日の武大偉代表に続き、24日には中国・外交部の張志軍副部長と南北関係について意見を交換したと説明し、「中国側の話を聞いて、6カ国協議の再開について話し合ったのは非常に有益なことだった」と話すなど、具体的な答弁は避けた。
北朝鮮では、キム・ヨンイル国際部長が23日に北京を訪問して、胡錦濤国家主席と面談した。さらに、王家瑞部長とも面談したという。
キム部長は6カ国協議を直接担当してはいないが、中国政府の高官と面談したため、どのような形でも6カ国協議と関連する話し合いが行われた可能性はあると思われる。その場で、中国側が提案した仲裁案に言及した可能性が高い。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面一方、ボズワース代表は25日と26日に東京とソウルを訪問して、中朝協議以後の、6カ国協議の再開戦略に関する具体的な対策について話し合う。
北京で行われた米韓中の協議の内容は、まだ具体的に知られていない。25日にウィ本部長とボズワース代表の協議が終了した後、状況が把握できると思われる。この結果を受けて、6カ国協議を3月に開催するかどうかという点も決まると予想される。
6カ国協議のアメリカ側代表であるソン・キム首席代表は、ボズワース代表にソウルまで同行して、26日にワシントンで開かれる米韓長官の戦略対話に合わせて先に帰国する予定という。
クリントン長官はソン・キム代浮ゥら、中朝協議の内容と、関連国との調整について直接報告を受けた後、韓国・外交通商部のユ・ミョンファン長官との会談で対策について話し合うと思われる。