金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件をめぐり、マレーシアと北朝鮮の対立が深まる中、北朝鮮からの出国を禁じられていたマレーシア人11人のうち、国連職員の2人が出国を認められたとマレーシアメディアが報じている。
マレーシアのナジブ首相は、国連世界食糧計画(WFP)職員のステラ・リム氏とニャナプラカシュ・ムニアンディ氏が北朝鮮当局から出国許可を得て、平壌を出発し、北京に到着したと明らかにした。2人が出国を許されたことはWFPも確認したと、AFP通信が報じている。
WFPは「2人は国際機関の職員であり、国籍国の政府の代表ではない」「2人はWFPのプログラムにかかわっており、北朝鮮に滞在していた」との声明を発表している。
北朝鮮は7日、自国内のマレーシア国民の出国を一時禁じると発表した。それに伴い、11人のマレーシア人が平壌国際空港で足止めされていた。
2人が出国したことで、北朝鮮から出国できずにいるマレーシア人は、大使館職員3人と、その家族6人の合計9人となった。